0d9b2905.jpgやっぱ、買ってしまったワケですよ、プラケで持ってるのに… フラワー・トラヴェリン・バンドの紙ジャケ・リイシュー。ディスク・ユニオンと通販オンリーで限定発売された時には、なるべく接しないようにして我慢していたのに、これ見よがしにアチコチ並んでるとねぇ…。一枚でも在庫が欠けてりゃ踏み止まれたのに、ダンボール・ジャケの『MADE IN JAPAN』、レザー・ジャケの『MAKE UP』も、シッカリと揃ってる。しかも、ちょうど某ショップのポイントが1万円分貯まってたりして。結局アタマの中に「あるうちに買うとけや!」という関西弁が鳴り響き、「これ下さいッ!」などと、ナドト…

この『SATORI』を聴いたのは、70年代の中頃だったか。和製ロックに凝ってる同級生がいて、クリエイションも四人囃子も、このFTBも、そいつの家で聴かされた。だけどこのタイトルでこのジャケット、グループ・フォトではメンバーはシタール持ってるし、なんだかヤバ〜イ感じ。サイケデリックといっても、相当ヘヴィーでイッちゃってそうなのはすぐに分かった。

でも聴いてみると、それがカッコ良かったのよ。同じ英語で歌ってるバンドでも、FTBの方は“まんま洋楽ロック”といった感じで。カナダでデビューというのも、そうだよな、なんてすぐに納得できた。ま、何故に米英ではなくカナダだったのかは、後になって知るのだが。

ファースト・アルバム『ANYWHERE』ではブラック・サバスやキング・クリムゾンの曲をカヴァーしていたが、それを知ったのはずっと後になってから。でもそのニオイは『SATORI』からも充分に感じられる。更にいうならクリーム、レッド・ツェッペリン、ピンク・フロイド、グランド・ファンクあたりのツマミ喰い的なトコロは確かにある。でもそれを全部吸収した上で、日本のバンドというアイデンティティが濃厚。テーマの選び方が的確だったというコトなのだろうけど、早くからグローバルな視野を持っていた内田裕也が手掛けたバンドだけに、そこら辺が上手かったんだな。再始動ライヴには今のところ行けそうもないけど、アルバムは出たら買います!

…にしても、ジョー山中と聞くと、「母さん、僕のあの麦わら帽子、何処へ行ったんでしょうね…」(@人間の証明)と続けたくなるのは、ボクだけですか?