58098dc2.jpg知る人ぞ知る、特にクラブ系のAORマニアやフリーソウル系のヒトに認知度の高いフレンチ・カナディアンのシンガー・ソングライター、ジル・リヴァール。彼の75年〜83年までのキャリアをほぼ網羅したCDべスト盤CDが、カナダでリリースされていたようで。

一部には“男ダイアン・テル”なんて異名もあるらしいけど、そもそもダイアンだってクラブ系のリスナーじゃないと知らなかったりするか。要はDWIGHT DRUICKみたいにストレートなAORではなく、ジャズやブラジリアンなエッセンスが詰まっているということ。とりわけメロウなソフト・ボッサがいくつかあって、これには秒殺必至。

AOR的な観点でいくと、81年作『EN COULEURS』からの3曲が抜群で。<Vivre Seul>はブラジリアン・ジャズ・テイストのエレガントな一曲で、ちょっぴりマイケル・フランクス風。<Je Reviens>は更にAORっぽくて、こちらはマーク・ウィンクラーみたい。<Partir>はストリングスを利かせたブリージンなアコースティック・ポップ。

若くして逝ってしまった人らしく、活動期間はあまり長くはない。それでもオリジナル・アルバム全部を聴き通したワケじゃないので、このベスト盤をガイドにして、もうちょい要勉強ですな。

Gilles Rivard / Quelle Belle Vie