
するとオープニングの<Never Walk Away>から、早速ガンガン飛ばしていく感じ。コチラも最初は「おぉ〜、なかなかやるわい
」なんて余裕をカマしていたが、CDが進むにつれ、ちょっぴりアセリが入ってくる。「ウーム、こりゃあかなりキテるかも…」 そして終盤に入ると、スピーカーに向かって頭下げたりして。「スミマセン、お見それしやした」 m(_ _)m
大きな話題になっていたのでご存知の方も多いと思うが、このピネダ君、シンガーを探していたニール・ショーンにYou Tubeで見染められた。何でもマニラでThe Zooというバンドを組み、ジャーニーのカヴァーなども歌っていたらしい。そのパフォーマンスをYou Tubeにアップしたところ、それを観たニールが、あまりのスティーヴ・ペリーのソックリぶりに腰を抜かし、すぐオーディションが行なわれたという。ただしバンド側も、最初は2〜3曲歌わせて様子を見るつもりだったとか。ところがピネダ君のあまりの素晴らしさにほだされ、結局アルバムの完成を優先させた、なんて話もある。
で、この新作、実は2枚組で(ウィルマート先行のUS盤は、更にDVD付きの3枚組)、Disc2には、ピネダ君が歌う新録セルフ・リメイクを収録。<Don't Stop Believin'>、<Wheel In The Sky>、<Faitufully>、<Anyway You Want It>、<Who's Cryin' Now>、<Separate Ways>に<Open Arms>など、ペリー時代の代表曲11曲が入っている。これがもう、ホントに笑うっきゃない出来。黙って聴かされたら、完璧にスティーヴ・ペリーだよ、これは。
でも、正直なトコロ、どうなんでしょ? アレンジも意図的にオリジナルのままにしてあるけれど、何だかジャーニーがジャーニーをコピーしてる感じで、少し安っぽい。まぁ、ピネダ君の実力を表現するには一番手っ取り早いと思うし、ファン・サービスとしては最高のプレゼントだけれど、昔の曲で今のジャーニーを表現するという考えはなかったのか。個人的にはDisc1だけで勝負して、Disc2からは2〜3曲ボーナス・トラックにすれば充分だったと思う。あるいはまったく別パッケージにして、『NEW JOURNEY PLAYS OLD JOURNEY』みたいにして併売するとか。新作のクオリティの高さに対し、バンド自らがミソをつけてる印象なのだ。
よく言われることだけれど、音楽もバンドも生き物だ。メンバーが同じだって、時や気分と共にアレンジやフィーリングが変化して当たり前。メンバーが交替しても、時代が移り変わっても、まったく同じというのは、不自然極まりない。それが同じというのは音楽が商品化している証拠で、産業ロックが蔑まれる要因のひとつでもある。妙に変な方向へ進んでしまうなら変らない方が良い、という考え方もあるだろうが、ファンというのは得てしてコンサヴァティヴだからね。
それにしても、このピネダ君はマジ、凄い。おそらく長い間ライヴから離れているスティーヴ・ペリーじゃ、ここまで歌い込めないだろう。新曲の方には、おぉ、ここまでハイトーンが出るのか
、と驚いていたら、更にその上までイッちゃったりしている。でもカナザワにとって魅力的に映ったのは、決してDisc2ではなく、新曲の方。決してモノマネの上手さじゃあない。次はペリーという偉大なシンガーを踏み台にして、ピネダ君にしか歌えない歌を歌って欲しいものだ。

大きな話題になっていたのでご存知の方も多いと思うが、このピネダ君、シンガーを探していたニール・ショーンにYou Tubeで見染められた。何でもマニラでThe Zooというバンドを組み、ジャーニーのカヴァーなども歌っていたらしい。そのパフォーマンスをYou Tubeにアップしたところ、それを観たニールが、あまりのスティーヴ・ペリーのソックリぶりに腰を抜かし、すぐオーディションが行なわれたという。ただしバンド側も、最初は2〜3曲歌わせて様子を見るつもりだったとか。ところがピネダ君のあまりの素晴らしさにほだされ、結局アルバムの完成を優先させた、なんて話もある。
で、この新作、実は2枚組で(ウィルマート先行のUS盤は、更にDVD付きの3枚組)、Disc2には、ピネダ君が歌う新録セルフ・リメイクを収録。<Don't Stop Believin'>、<Wheel In The Sky>、<Faitufully>、<Anyway You Want It>、<Who's Cryin' Now>、<Separate Ways>に<Open Arms>など、ペリー時代の代表曲11曲が入っている。これがもう、ホントに笑うっきゃない出来。黙って聴かされたら、完璧にスティーヴ・ペリーだよ、これは。
でも、正直なトコロ、どうなんでしょ? アレンジも意図的にオリジナルのままにしてあるけれど、何だかジャーニーがジャーニーをコピーしてる感じで、少し安っぽい。まぁ、ピネダ君の実力を表現するには一番手っ取り早いと思うし、ファン・サービスとしては最高のプレゼントだけれど、昔の曲で今のジャーニーを表現するという考えはなかったのか。個人的にはDisc1だけで勝負して、Disc2からは2〜3曲ボーナス・トラックにすれば充分だったと思う。あるいはまったく別パッケージにして、『NEW JOURNEY PLAYS OLD JOURNEY』みたいにして併売するとか。新作のクオリティの高さに対し、バンド自らがミソをつけてる印象なのだ。
よく言われることだけれど、音楽もバンドも生き物だ。メンバーが同じだって、時や気分と共にアレンジやフィーリングが変化して当たり前。メンバーが交替しても、時代が移り変わっても、まったく同じというのは、不自然極まりない。それが同じというのは音楽が商品化している証拠で、産業ロックが蔑まれる要因のひとつでもある。妙に変な方向へ進んでしまうなら変らない方が良い、という考え方もあるだろうが、ファンというのは得てしてコンサヴァティヴだからね。
それにしても、このピネダ君はマジ、凄い。おそらく長い間ライヴから離れているスティーヴ・ペリーじゃ、ここまで歌い込めないだろう。新曲の方には、おぉ、ここまでハイトーンが出るのか
