3168a499.jpgこの4月に限定発売されていた自主制作盤『NOW RECORDING』が、ボーナス5曲を加えた形で待望のメジャー・リリース決定。それにまつわる取材にディレクター氏直々のご指名をいただき、青山のユニバーサルで村田さんに会ってきた。自主盤は出てるのは知っていたが、入手し損ねていたので、これはナイス・タイミング

村田さんのニュー・アルバムは、ビクターの『sweet vibration』以来、およそ13年ぶり。長い間の活動でマンネリ化していたようで、自分をリセットしたかったようだ。でもその間は、作品リリースこそなかったが、地道にライヴ活動を続けており、自分も何度か足を運んでいた。ただ喉を患ったりして声の調子が万全とはいえず、むしろ音楽学校の講師として後進の指導に忙しい感じだった。それがここ2〜3年で、俄然やる気満々に。何でもアマチュア時代の仲間の死がキッカケになったようで、自分も今しか出来ないことを積極的にやっていこうと心に決めたらしい。

それにしても、驚いたのナンの。声バリバリ、ツヤツヤで、全盛期と比べても何ら遜色ないではないの。楽曲は彼が達郎さんのバックアップでデビューする以前に書いたもので、当時レコーディングの候補曲に挙げられながら、ついぞその機会を与えられなかったという埋もれた楽曲たち。でもデビュー曲<電話しても>だって、元々はボツだったとか。それが達郎さんのツルの一声で収録が決まり、デビュー・シングルになったのだ。だから蔵出し曲と言ったって、クオリティには問題はない。あるとすれば、曲を書いた時から30年前後が経過いているというタイム・ラグ、つまり歌詞のリアリティだろうか。

基本的には村田さん自身のワンマン・レコーディングが基本で、アコースティック・ギターの力強さが前面に。これは近年のライヴのスタイルが元になっているそうだが、楽曲も古いからか、違和感はまったくない。しかも原曲を大きくイジッた、なんてことはなく、ボーナス追加された当時のライヴやデモ音源と新録ヴァージョンを比べても、楽曲のイメージに変化がないのが分かる。

今後のヴィジョンもシッカリ見えているという村田さん、その言葉はポジティヴなエナジーに満ちていた。まずは8月27日発売のこのアルバムで、その勇姿をご確認あれ。なおこの取材の原稿は、次号アドリブ誌に掲載予定デス。