ようやく正式リリースとなったジェイ・グレイドンとランディ・グッドラムのニュー・プロジェクト、ＪａＲ（JAY and RANDY）。注文していたCD BABYから昨日到着した。早速、期待に胸を（腹を？）膨らませながら、車で移動中とか何やかやと数回ばかり聴いてみた。でも率直な感想をいうと…、うーむ、コレはちょっとビミョーな問題作かも…
もちろん大好きなミュージシャン２人の新ユニットであるから、本当は無条件に大絶賛したいところ。でも素直にそう出来ない自分がいる。ましてジェイには熱狂的ファンとか狂信的業界人がいるから、一応ファンでありつつも、ちゃんと冷静な立場で物を言える人が必要なのでは？なんて思いもあったり…。
噂では、スティーリー・ダンっぽいとか、ランディがＧＲＰから出した『SOLITARY NIGHTS』に似てるという話だったが、それはホントにその通りで。ヴォーカルはランディの方が多いようだが、彼一番の魅力であるバラードをしっとり聴かせるタイプの曲はほとんどない。あるとすれば、やはり『FOOL'S PARADISE』のジャジーな面とか、打ち込みで作られた『SOLITARY NIGHTS』のクールな部分を剥ぎ取った感じか。
『SOLITARY NIGHTS』と言われたところでピ〜ン
とヒラメいた人がいるかも知れないが、このアルバム、ギターと一部鍵盤を除いて、ほぼ全編打ち込みである。だからビートはかなりカッチリキッチリしていて。確かに出音はナマっぽいが、このタイトなグルーヴ感には賛否が分かれるのではないか。鳴り音が極端にシンプルだから、余計にそう感じてしまう。反面、ギター・ソロは多くの曲でフィーチャーされていて、これはグレイドン・ファンには嬉しいところ。僅かではあるいが、ちゃんとワイアー・クワイアも顔を出す。ただ、楽曲とソロの相性に関しては、これまたちょっぴりビミョー。ストイックなトラックが多いだけに、いつものジェイ節のソロでは座りが悪い気がしてしまうのだ。＜Peg＞のギター・ソロの魅力は、ポリネシアンな独特の浮遊感だったと思うけれど、じゃあ、全曲そればっかりだったらどうよ…みたいな？ ソロ自体は結構カッコ良いんだけれどね。
まぁ、アルバムとしてのデキは、さすがジェイとランディ、それなりにまとまっており、一定のクオリティを守っている。でも個人的な感想としては、トゥ・マッチ・スティーリー・ダン、というか。けれど、いくらそれっぽくやったって所詮本物のフェイゲン＆ベッカー・コンビには敵うわけないし、打ち込みである故の底の浅さも露呈している。そんなに悪かぁないけど、これを聴くならスティーリー・ダンを聴いてた方がイイんじゃない？というのが正直なところだ。しかもジェイ作品として見たって、『AIRPLAY FOR THE PLANET』ほどの完成度は望むべくもない。そもそもジェイにやってほしいのは、スティーリー・ダンのコピーじゃないんだがなぁ。仮にコピーを良しとしても、最近はTALCのような新世代フォロワーがいるので、発想の面白さでも負けてしまう。オマケにランディだって本領発揮とは言い難く、本気なのは現在制作中と伝えられるソロ・アルバムの方だろう。じゃあ、ＪａＲって一体なんなのよ（なんてシャレてる場合かッ
）
まぁ、カナザワの意見はともかく、まずは皆さんも聴いてみて欲しい。おそらくこれを是とするか非とするかは、聴いた方それぞれで違ったモノになるだろう。ちなみになかなか決まらなかった国内発売は、１２月１７日にポニー・キャニオンから出ることに決まった模様。でも少しでも早く聴きたい人はCD BABYへ（画像をクリック）。ちなみにココではエイミー・ホーランド、アラン・オディの新譜なぞも出てるので、ついでにお買い物してはいかがかな？
噂では、スティーリー・ダンっぽいとか、ランディがＧＲＰから出した『SOLITARY NIGHTS』に似てるという話だったが、それはホントにその通りで。ヴォーカルはランディの方が多いようだが、彼一番の魅力であるバラードをしっとり聴かせるタイプの曲はほとんどない。あるとすれば、やはり『FOOL'S PARADISE』のジャジーな面とか、打ち込みで作られた『SOLITARY NIGHTS』のクールな部分を剥ぎ取った感じか。
『SOLITARY NIGHTS』と言われたところでピ〜ン
とヒラメいた人がいるかも知れないが、このアルバム、ギターと一部鍵盤を除いて、ほぼ全編打ち込みである。だからビートはかなりカッチリキッチリしていて。確かに出音はナマっぽいが、このタイトなグルーヴ感には賛否が分かれるのではないか。鳴り音が極端にシンプルだから、余計にそう感じてしまう。反面、ギター・ソロは多くの曲でフィーチャーされていて、これはグレイドン・ファンには嬉しいところ。僅かではあるいが、ちゃんとワイアー・クワイアも顔を出す。ただ、楽曲とソロの相性に関しては、これまたちょっぴりビミョー。ストイックなトラックが多いだけに、いつものジェイ節のソロでは座りが悪い気がしてしまうのだ。＜Peg＞のギター・ソロの魅力は、ポリネシアンな独特の浮遊感だったと思うけれど、じゃあ、全曲そればっかりだったらどうよ…みたいな？ ソロ自体は結構カッコ良いんだけれどね。まぁ、アルバムとしてのデキは、さすがジェイとランディ、それなりにまとまっており、一定のクオリティを守っている。でも個人的な感想としては、トゥ・マッチ・スティーリー・ダン、というか。けれど、いくらそれっぽくやったって所詮本物のフェイゲン＆ベッカー・コンビには敵うわけないし、打ち込みである故の底の浅さも露呈している。そんなに悪かぁないけど、これを聴くならスティーリー・ダンを聴いてた方がイイんじゃない？というのが正直なところだ。しかもジェイ作品として見たって、『AIRPLAY FOR THE PLANET』ほどの完成度は望むべくもない。そもそもジェイにやってほしいのは、スティーリー・ダンのコピーじゃないんだがなぁ。仮にコピーを良しとしても、最近はTALCのような新世代フォロワーがいるので、発想の面白さでも負けてしまう。オマケにランディだって本領発揮とは言い難く、本気なのは現在制作中と伝えられるソロ・アルバムの方だろう。じゃあ、ＪａＲって一体なんなのよ（なんてシャレてる場合かッ
）まぁ、カナザワの意見はともかく、まずは皆さんも聴いてみて欲しい。おそらくこれを是とするか非とするかは、聴いた方それぞれで違ったモノになるだろう。ちなみになかなか決まらなかった国内発売は、１２月１７日にポニー・キャニオンから出ることに決まった模様。でも少しでも早く聴きたい人はCD BABYへ（画像をクリック）。ちなみにココではエイミー・ホーランド、アラン・オディの新譜なぞも出てるので、ついでにお買い物してはいかがかな？
Jayの歌声を聴くことができた。
