d146bdf3.jpgとうとう、ロブ・ガルブレイス、本邦初登場! 今その解説を書いている。王道AORではなく、プレAOR的ブルー・アイド・ソウル作品なのだけれど、元々スワンプのアルバムを出していた彼がこういう路線に進んだことが、実に興味深く。だって程度の差こそあれ、ボズと同じ時期に同じような道を辿っていたわけだからね。多少の違いは、L.A.とナッシュヴィルゆえ、あって当然だと思う。

今回のリイシューにあたっては、04年最新作(1ヶ月遅れで我が“Light Mellow's Choice”よりリリース予定)のプロデューサーであるフレッド・モーリンに紹介してもらい、ロブ氏にメール取材。いろいろ質問を投げ掛け、簡単なバイオまで作ってもらった。ルックスは俳優の蟹江敬三みたいで厳ついけれど、なかなかジェントルに接してくれた。まぁ、その内容はライナーをご参照あれ。

結局ロブはこのアルバムを76年に出したきり、28年も裏方稼業に専念するわけだが、もし80年前後にアルバムを作っていたら、ロバート・バーンやマイケル・ジョンソンみたいな作品になっていたことは想像に難くない。実際彼は、タフィー・マッケルロイというポップ・カントリー系アイドル・シンガーのアルバムをプロデュースし、ロバートやランディ・グッドラムの曲を取り上げているのだから。

ちなみにアルバム未収曲が4曲判明してたので、ボーナス収録を目論んだが、遭えなく撃沈 許諾が下りるまでに相当時間が掛かりそうなので、諦めざるを得なかった。でもアルバムが出せるだけでもヨシとしなくては。トム・スノウ『HUNGRY NIGHTS』のように、先行きが見えなくなってしまった作品もあるのだから…