0038cb0d.jpg時々原稿を書かせていただいてるCDジャーナルさんのサイトを見ていたら、ビル・ブラッフォードがライヴ活動から引退」なんてニュースが出ていてビックリ  ちょうどこんなDVDを観たばかりだったのでね。

この映像は、ピーター・ガブリエルが抜けてフィル・コリンズがヴォーカルに回った初めてのアルバム『TRICK OF THE TAIL』時のツアーから。サポート・ドラムはまだお馴染みのチェスター・トンプソンではなく、このツアーのみゲスト参加したブラッフォード。胸に大きく「B」と書かれたサロペットなんか着ちゃって、なんかカワユイ。でもジェネシスのようにカッチリと構築されたプログレ・サウンドの中でも、彼のユニークなドラミングは健在。スコンスコンとヌケの良いスネアは相変わらず自己主張しているし、フィルがドラムに座った時に見せるパーカシッシヴなプレイは、初期クリムゾン時代を髣髴とさせる。イエス〜クリムゾン〜ジェネシスという経歴は、やっぱし問答無用の助!

当時のフィルには、ピーターの穴を埋めるというたいへんなプレッシャーがあったと思うが、<Supper's Ready>なんて難曲も意外に飄々と歌っていて。下手に先代の後を追わず、割り切って自分流にやったのが成功したのだろうな。そういや、髭つきのフィルがフロントに立ったのって、この頃だけかも。彼らが開発したというバリ・ライトもまだ使われてないようだが、圧倒的な光量がない分、ちょっぴり幻想的なステージングだったりも。

ちなみにこのフィルムは、ドキュメンタリー映画として作られたもの。以前出ていたVHSをそのままDVDにしたみたいで、画質や音はやや荒い。それでもこの頃の動くジェネシスはなかなか貴重。45分とあまり長くないが、忙しい身には見やすい長さだったりして…




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