
一般的には76年のセカンド『HARD CANDY』が人気で、AOR定番化にもなっているけれど、この73年のデビュー盤もなかなかどうして。シンガー・ソングライター好きには、ジャクソン・ブラウンやJ.D.サウザーと共にアサイラム初期を飾った作品として有名ながら、既に彼らと同じ枠からはハミ出してしまうくらい、ソウルやジャズの香りを色濃く漂わせている。一番耳に残るのは、ナイーヴで青臭い少年のようなヴォーカルと、繊細なアコースティック・ギターの響き。確かにシンプルだけれど、リズムに対するセンスもしなやかで新しい。
<On And On>がデイヴ・メイスン&キャス・エリオットに取り上げられ、ある意味ネッドの出世曲となったが、彼らとは一緒にバンドを組む構想もあったとか。なるほど、L.A.スワンプに魅せられたメイスンとネッドが共鳴するのは、よく分かる。この曲でコーラスを取るのは、かのグレアム・ナッシュだ。そういや、ネッドが好んで共作しているアヴェレージ・ホワイト・バンドのヘイミッシュ・スチュアートもスコットランド出身。ネッドの個性を有り難がるのは、何故か米国へ移った英国勢ばかりだ。
改めてこのデビュー作を聴いて思ったのは、ネッドって変わらないなぁー、ということ。その点では、マイケル・フランクスと双璧を成すと言っても過言ではないかも。
<On And On>がデイヴ・メイスン&キャス・エリオットに取り上げられ、ある意味ネッドの出世曲となったが、彼らとは一緒にバンドを組む構想もあったとか。なるほど、L.A.スワンプに魅せられたメイスンとネッドが共鳴するのは、よく分かる。この曲でコーラスを取るのは、かのグレアム・ナッシュだ。そういや、ネッドが好んで共作しているアヴェレージ・ホワイト・バンドのヘイミッシュ・スチュアートもスコットランド出身。ネッドの個性を有り難がるのは、何故か米国へ移った英国勢ばかりだ。
改めてこのデビュー作を聴いて思ったのは、ネッドって変わらないなぁー、ということ。その点では、マイケル・フランクスと双璧を成すと言っても過言ではないかも。