sanborn_love&happiness絶賛年末進行中。特に今週から来週いっぱいは、毎日がライナーの締切状態。映像関係のまとまった仕事が入っているためで、その間にレギュラーの仕事が前倒しされてくる。この山を越さないと、ガイド本にも取り掛かれない ま、このご時世、仕事が途切れないのは大変嬉しいコトなので、頑張るっきゃないですが

で、このサンボーンの定番DVD。これを観て思い出すのは、ほぼ同時期に同じメンバーで行なわれた84年の来日公演。サンボーン以下、マーカス・ミラー(b)、ハイラム・ブロック(g)、ドン・グロルニック(kyd)にバディ・ウィリアムス(ds)という黄金期のラインナップで、ファンキー・サンボーンの集大成的パフォーマンスが繰り広げられたのだ。特にハイラムとマーカスは客席に乱入して、楽器を掻き鳴らしながら通路をアチコチ走り回る。ちょうど中央の通路に面する席に座っていた自分は、手を伸ばせば触れちゃうくらいの距離感で、ハイラムのデカい尻とその半分ほどのマーカスの尻が仲良く並んで、左右に激しく揺れているのを目の当たりにした。あの時の興奮は、生涯観たライヴのベスト3に入りますな。結局カナザワは、この時の衝撃のデカさに、しばらくサンボーンのライヴへ行くことを封印したのでした。

その少し後にシュートされたこの作品は、言うまでもなくグラミー受賞作でもあるスタジオ・ライヴ・アルバム『STRAIGHT TO THE HEART』の映像版でもある。レコーディングしているだけに、サスガにメンバーの動きが大人しいが、それでもハイラムだけはひと時もジッとしていない。終いにゃ、サンボーンの股間からギターを突き出すヤンチャぶり。既にドンもハイラムもこの世の人ではないなんて、ちょいと信じられない。

ちなみに、やはりDVDが出ている同年のモントルーでのライヴは、マーカスのトラにトム・バーニー、ドンの代わりにラリー・ウィリス(元ブラッド・スウェット&ティアーズ)が参加していて、これはこれで貴重デス。