joni_mitchell_live絶賛年末進行中につき、午前4時起床 20〜30分は仕事部屋を温めつつ、濃いめのコーヒーの飲みながらメールをチェックしたりして過ごし、頭が冴えて来た頃からキーボードを叩き始めた。なかなか好調。だが1時間くらいして、足の付け根あたりに軽い痛みが走り、あれ、運動不足かな?などと…

更に6時を過ぎた頃から急に肩が痛み出し、集中力も減退。7時過ぎに相方を駅まで送るころには、もう寒気を感じ始めて、計ってみたら37度5分。微熱だから…と再びPCに向かうも、悪寒はひどくなるばかり。8時半には既に39度一歩手前まで上がっていて、すわ新型インフルか!?と近くの内科に駆け込んだ

結果は、注釈付き陰性。熱が出て数時間しかたっていないと、ウィルスを検出しにくいのだそうだ。しかし周囲に新型インフルを煩っている人もいないので、まぁ普通の風邪だろうと。しかし頭はボーッとしているし、節々は痛いし、締切は迫っているしで、気は焦るばかり こういう時、フリーランスはツライっす。結局 クスリを飲みつつ、2〜3時間おきに寝たり起きたりを繰り返しながら、原稿を進めた。

今日のお題は、ジョニ・ミッチェルの歴史的傑作ライヴ『SHADOWS AND LIGHT』の映像リイシュー盤。バックがジャコ・パストリアス(b)にパット・メセニー(g)、ライル・メイズ(kyd)、マイケル・ブレッカー(sax)、ドン・アライアス(ds,per)という、フュージョン・ファン垂涎の豪華メンバーによる79年のツアーだ。しかも最初のプランでは、鍵盤にハンコック、サックスにウェイン・ショーターだったというから驚く。しかしハンコックはスケジュールが合わず、ショーターはウェザー・リポートの契約に縛られて参加が叶わなかった。何でも当時のウェザーからは、同時に2人以上のメンバーが外の同一プロジェクトに参加できないキマリだったらしく。そうなると、当時のジョニのミュージカル・ディレクター的ポジションにいたジャコは外せない。ま、この頃2人は恋仲と噂されてもいたな。

ただしジャコはこの頃からアルコールとドラック漬けで、少々ヤバくなり始めていたとか。この豪華メンバーを集めたのは確かにジャコだったらしいが、結局リハーサル現場を仕切ったのはメセニーとも言われている。でもそのメセニーも、まだ『アメリカン・ガレージ』が出る前で、知る人ぞ知る存在だった。ジャコもラリっていたとはいえ、デジタル・ディレイのリピート機能を駆使してのベース・ソロは、当時としては画期的。バッキングでも天才的な音使いで、ジョニを盛り立てている。ウェザーや自分のビッグ・バンドでの映像が世に出回るようになったのは、ホンのここ数年のことだから、80年代初頭にオフィシャル・リリースされたこの映像作品は、ジャコ・ファンはもちろん、全フュージョン・ファンにとって実に貴重なモノだった。ある意味、ジョニ・ファンよりも遥かに熱く、この作品を語っていたハズである。

でも今回じっくり見直して、改めて感じたのは、終始クールな表情をしたジョニの、ミューシャンとしての度量の大きさ。このメンツにもまったくビビらず、凛としていて、なかなかカッコええんだわぁ〜。ジャコが逝き、ドン・アライアスもブレッカーもこの世を去った今、大変貴重なドキュメントなのは分かるけれど、バックよりもまずジョニに注目しないとイカンぜよ

…と、少し熱が上がって来たみたいなので、このへんで…