ヒエーッ、オリコンの発表に拠ると、27日に発売された『THIS IS IT』の映像版は、DVDとBlu-Ray併せて16億円を売り上げたそうだ。この数字を聞いて、もちろんマイケルはスゴイけれど、日本人のヒステリックな性格と言うか、「みんな揃って右向け右!」の体質が如実に出ているなぁ〜と、妙なトコロに感心してしまった。ま、かくいう自分の所にも、劇場で観たにも関わらず、発売日翌日にはシッカリDVDがあったりするが…
今日はそれを相方と一緒に5.1chで鑑賞。シアターで観た時には、何より映像の中身に目を奪われたけれど、サウンド面も相当に作り込んであることを実感。…とはいえ、今更この映画自体の内容に言及するつもりは毛頭ない。
それよりもビックリしたのは、発売日翌日に偶然NHKで観たマイケル現象についての番組。何でも彼の急死後、俄ファンが凄い勢いで増殖しているのだそうだ。しかも30〜40歳代の女性ファンが急造していると言う。そして彼女たちの多くは、一様に語るのだ。「生前のマイケルにはゴシップのイメージしかなかった。でも彼の死をキッカケに、マイケルの曲や人となりを初めて知って、本当の魅力に気づいた」と。もちろん、そうした人が少なからずいるであろうことは、容易に想像できる。だがこの16億円超という激売れを牽引したのは、純粋な音楽ファン、根っからのマイケル・ファンではなく、こうした俄ファンらしいのだ。マイケル本を書いた西寺郷太クンなんか、今やノーナ・リーヴスのシンガーとしてより、マイケル評論家の方が通りが良くなってしまっている。
だがあの女性たちは、自分たちがメディアに踊らされていることには気づいていないようだ。確かに自分を含めた一般ピープルは、マイケルのようなスーパースターの素顔など知る由もなく、メディアの情報が頼りである。でも彼の音楽をロクに聴くことなく、醜聞だけで彼を遠ざけてきたこと。そして今度は、乗り遅れまいと続々登場する映像や音源、マイケル本の類いを買い漁り、それに囲まれて悦に浸っている。特に今回は、DVDとBlu-Ray、それぞれの通常版とデラックス・エディションに加えて、大手の各ショップごとの限定エディションが出たから、アチコチで買い集めているコレクターも多いはず。すっかり売り手の姑息な商売に乗せられているワケだ。マイケルの魅力に触れられたことは素晴らしいけれど、もう彼はソコにはいない。
スーパースターを作るのも、スーパースターを抹殺するのも、どちらもメディア。それは現実である。だからこそ、真の音楽ファンはスターの本当の姿を知り、それを語り継いでいくべきだろう。この『THIS IS IT』は、ライヴ・パフォーマンスに対するマイケルの真摯な姿勢を伝えるモノなのだ。
それよりもビックリしたのは、発売日翌日に偶然NHKで観たマイケル現象についての番組。何でも彼の急死後、俄ファンが凄い勢いで増殖しているのだそうだ。しかも30〜40歳代の女性ファンが急造していると言う。そして彼女たちの多くは、一様に語るのだ。「生前のマイケルにはゴシップのイメージしかなかった。でも彼の死をキッカケに、マイケルの曲や人となりを初めて知って、本当の魅力に気づいた」と。もちろん、そうした人が少なからずいるであろうことは、容易に想像できる。だがこの16億円超という激売れを牽引したのは、純粋な音楽ファン、根っからのマイケル・ファンではなく、こうした俄ファンらしいのだ。マイケル本を書いた西寺郷太クンなんか、今やノーナ・リーヴスのシンガーとしてより、マイケル評論家の方が通りが良くなってしまっている。
だがあの女性たちは、自分たちがメディアに踊らされていることには気づいていないようだ。確かに自分を含めた一般ピープルは、マイケルのようなスーパースターの素顔など知る由もなく、メディアの情報が頼りである。でも彼の音楽をロクに聴くことなく、醜聞だけで彼を遠ざけてきたこと。そして今度は、乗り遅れまいと続々登場する映像や音源、マイケル本の類いを買い漁り、それに囲まれて悦に浸っている。特に今回は、DVDとBlu-Ray、それぞれの通常版とデラックス・エディションに加えて、大手の各ショップごとの限定エディションが出たから、アチコチで買い集めているコレクターも多いはず。すっかり売り手の姑息な商売に乗せられているワケだ。マイケルの魅力に触れられたことは素晴らしいけれど、もう彼はソコにはいない。
スーパースターを作るのも、スーパースターを抹殺するのも、どちらもメディア。それは現実である。だからこそ、真の音楽ファンはスターの本当の姿を知り、それを語り継いでいくべきだろう。この『THIS IS IT』は、ライヴ・パフォーマンスに対するマイケルの真摯な姿勢を伝えるモノなのだ。