badco_live09いやぁ、こーゆーのを聴くと、思わず血がたぎってしまいます。08年8月にハリウッドのハード・ロック・ライヴで行なわれた、一夜限りのバッド・カンパニー再結成ライヴ。そのCD+DVD2枚組をゲットした。
バッド・カンパニーは02年にも再結成してライヴを行ない、やはり同じようにCD/DVDで出しているけれど、前回のオリジナル・メンバーはポール・ロジャース(vo)とサイモン・カーク(ds)だけで、「なんだ、それじゃフリーでもイイぢゃん」なんて思ったもの。演奏も微妙にノリが違っていて、若いコピー・バンドにポール・ロジャースが乗っかっただけのような印象があった。でも今回はギター/ソングライトで重要なポジションにいったミック・ラルフス(元モット・ザ・フープル)も復帰。06年に亡くなったボズ・バレル(b/元キング・クリムゾン)を除く3/4が集まった。つまり、いま実現し得る最高の形でのリユニオンなのだ。サポートにはハートのギタリストで、ポールのソロに付き合っていたハワード・リースもいる。うひょ〜 観る前・聴く前から期待に胸を脹らませてしまいます。

オープニングはニクイことにバンド名を冠した<Bad Company>。そこからオリジナル期5枚のアルバムからのピックアップを続々畳み掛けていく。それこそ、ファンが聴きたがるような代表曲は、ほとんど網羅しているのでは? ミック・ラルフスは随分トシを喰ったが、プレイはなかなか気迫が籠っていてニヤリ。運指と音が合ってなかったりするので、後から直しや差し替えが入ってたりするのだろうが、この世代のギタリストって技術的には大したことなくても、みんなそれぞれに味があるんだよな。フィギュア・スケートで言えば、芸術点ってヤツですか? でもヤッパリ一番スゴイのはポール・ロジャースの歌だ。クイーンの時にも感じたけれど、まさに現役時代そのまま。そのうえ、当然コチラの方が似合ってる 

バッド・カンパニーのファーストは、カナザワがロックにハマり出した頃に登場し、真っ先に聴いたアルバムのひとつ。個人的にはツェッペリンやパープルよりもシックリきてた。思い起こせば、<Can't Get Enough>のサイモン・カークに憧れたのが、学生時代にドラムを始めた最初の動機だったような…。なのに来日公演は、デビュー直後
に武道館で1日やったのみ。この再結成ヴァージョンでも充分だから、是非一度ナマで拝んでみたいものだ。