steamhammer_mountains書きモノに追われていて、CDが増えるペースに聴くペースが追いつかない毎日。じゃあ買わなきゃイイじゃん!という声も聞こえるが、紙ジャケ物はすぐになくなってしまうし、出た時、見つけた時、あるいは思いついた時に買っておかないと忘れてしまう。ま、その程度の欲求ならサッサと忘れてしまえ!という声は置いといて…

さて、今日は何故か70'sモード。ブリティッシュ・ブルースからハード・ロックへ移行していったスティームハマーの3作目だ。

スティームハマーは、後にキース・レルフ(vo/元ヤードバーズ)やボビー・コールドウェル(ds/元ジョニー・ウィンター・アンド〜キャプテン・ビヨンド/AORの人とは同名異人)とアルマゲドンを結成するギターのマーティン・ピューと、シンガーのキアラン・ホワイトによるグループ。68年から72年の間に、音楽性を変化させながら、4枚のアルバムを残した。この70年作の3作目は、彼らの最高傑作とされている。

基本的に、プログレッシヴ要素を備えたハード・ロック・グループと認識されているスティームハマーながら、このアルバムではアコースティックで牧歌的な面も垣間見せていて、そのブレンド具合が絶妙。ヴォーカルは初期ディープ・パープルのロッド・エヴァンスを髣髴させたりして。

最近のロック・バンドは、目的意識がハッキリしていてビジネス化している分、バンドとしての一体感が稀薄ですぐに分裂〜ユニット化してしまう。けれどこの当時のブリティッシュものは、もっと人間関係重視。まずはメンツを揃えて、「さぁ、何が出来るかな?」と考えたりする。だからメンバー・チェンジが、即・音楽性の変化に繋がり、うまくハマれば予想外のケミストリーを生んだりするのだな。