marc_jordan_bluedesert引き続きマーク・ジョーダン『ブルー・デザート』のライナーを執筆中。これでスンナリ仕上がれば、何とか発売日に間に合わせられるか。うぅー、かなり危ない橋を渡っているな。…っていうか、メジャーからの発売なら絶対ムリ、というタイミングではある

さて、今回はマークとジェイ・グレイドンにメール取材できたということで、この解説の内容は『マネキン』以上に充実しそう。かつては「あれはジェイのオーヴァー・プロデュース」なんて、若干ネガティヴに受け取れる内容の発言をしていたマークも、今ではそれを素直に受け入れてるようだ。確かにゲイリー・カッツに比べりゃ、完全主義者で確固たる自分のサウンドを持つジェイとはやりにくかっただろう。でも彼の力量なくして、このアルバムが名盤扱いされることもなかったのだ。それはマークも重々承知している。

伝説的な<I'm A Camera>のギター・ソロに関しては、こちらから振らずとも、ご両人それぞれに言及してくれて。ジェイによれば、あのソロもパンチ・インを使っているそうで、テクニカルなコンセプトを持ってギターのダビングに臨んだとか。そしてそれと同じ手法を、久し振りにJaRの<Cure Kit>に用いたと教えてくれた。

とかくこのジェイのギター・ソロで語られてしまう<I'm A Camera>だけれど、カナザワが改めて指摘したいのは、マークの書く歌詞の素晴らしさ。特にこの曲はソングライターとしての自分をカメラになぞらえ、己のアイデンティティを探しているような趣きがある。

普段はカナザワもあまり歌詞に注意を払わなかったりするが、マークの場合は、彼の大きな魅力のひとつとしてシッカリ認識すべき。彼が30余年のキャリアの中でどんどん音楽スタイルを変えてきた背景には、シンガー・ソングライターとしての彼のコダワリの部分と深く関わっている。今度のリイシューでは、是非そのあたりをチェックしてほしい。少なくても、ありきたりなラヴ・ソングを歌っているワケではないことぐらいは、キチンと把握しておきたいところだ。

それに、マイケル・オマーティアンの貢献にも要注目。マーク自身は、「アーニー・ワッツが素晴らしかった」と言っていた。楽曲では、個人的に<I'm A Camera>と同じくらい<Lost In The Hurrah>が好きです。