00年代になってから既に3枚のクリスマス・アルバムを出しているマイケル・マクドナルド。もうやいだろうと思いきや、今度はクリスマス・ライヴのDVDリリースときた。企画したのは、以前にも彼のライヴDVDを出している米の人気TV音楽番組『SOUND STAGE』。今回も日本リリースがあるということで、その解説を書かせて戴いた。
クリスマス・ライヴといっても、頭とラスト曲はドゥービー・ブラザーズ時代やソロ初期の定番曲。老眼鏡を掛けるようになったとはいえ、持ち前のスモーキー・ヴォイスには何ら衰えなどなく、快調に歌い飛ばしていく。そして中盤がタイトル通りのクリスマス・コーナー。ほとんどは3作目のクリスマス作『THIS CHRISTMAS』からのピックアップだが、このアルバムはそれまでのクリスマス・アルバムからの再収録+新曲という構成だったので、実質的にはX'MAS3部作の集大成ライヴということになる。トラディショナルな聖歌と共に、スティーヴィー・ワンダー<私のクリスマス(That's What Christmas Means To Me)>やダニー・ハサウェイ<ディス・クリスマス>が歌われているのも嬉しいところ。また、ウクレレを弾きながら歌うマイケルなんて他では観られないし、ストリングスやホーンを豪華に従えられたのも、“SOUND STAGE”というスポンサーがいたからこそだ。マイケル自身は至ってマイペースでステージを進めているけれど、聴きモノは少なくない。
そうそう、長らく廃盤状態だったセカンド・ソロ『NO LOOKIN' BACK』や見過ごしがちの第3作「TAKE IT TO HEART』も米国で再発されているので、未聴の方は是非。まぁ、何故か安易に裏ジャケが表にされていたりはしますが…。
そうそう、長らく廃盤状態だったセカンド・ソロ『NO LOOKIN' BACK』や見過ごしがちの第3作「TAKE IT TO HEART』も米国で再発されているので、未聴の方は是非。まぁ、何故か安易に裏ジャケが表にされていたりはしますが…。