marshall_hainスティーリー・ダン一派で、ゲイリー・カッツがプロデュースしたことで知られるアイ・トゥ・アイの前身ユニット、マーシャル・ヘイン唯一のアルバムが、英Cherry RedからCD化された。あれ? ジャケ違うぢゃん…と思った方も少なくないと思うが、実はコレがHarvestレーベルから出た英EMIのオリジナル盤。オシャレなシューズのイラスト・ジャケは、実はUS仕様なのです。

ついでに書くと、エ!? イギリスなの? とおっしゃる方もいるかな?  英国王立音楽大学出の英才Kyd奏者ジュリアン・マーシャルと、彼とは60年代半ばからの知り合いと言う女性シンガー:キット・ヘインから成るこのユニット。76年に結成して78年に本作を出したあと、間もなくコンビ解消してしまったらしいが、マーシャルは渡米して新しい女性シンガーを探し、アイ・トゥ・アイを立ち上げたのである。

もちろんパートナーもユニット名も違うのだから、同じ音には成り得ない。しかしそれでも、女性シンガーをフィーチャーしてのポップ・デュオというフォーマット自体に、何やらマーシャルのコダワリが感じられるし、共に英国気質のインテリジェンスを漂わせている共通点もある。ジャズ・バンド出身のマーシャルらしく、その音に込めたポテンシャルの高さは相当なモノ。それでも、アイ・トゥ・アイでのクール&ドライな空気感は、やはりゲイリー・カッツとエンジニア:ロジャー・ニコルスというスティーリー・ダン・チームの手腕が大きいとも感じる。また万華鏡の如きヴォーカルを聴かせるキット・ヘインは、後にソロ・アルバムもリリースした。

プロデュースは、マイク&ザ・メカニクスやシーナ・イーストン、セリーヌ・ディオンなどを手掛けるクリストファー・ニール。サポート陣は英国の敏腕セッション・ミュージシャンたち。ボーナス・トラックとして、当時ディスコでちょっとヒットしたという<Dancing In The City>の87年ミックスが収録されている。アイ・トゥ・アイが好きなら、このアルバムにも是非チャレンジすべし。

ちなみに、US盤のジャケットはこんなでした。またアイ・トゥ・アイの2作品は、タワー・レコード限定で再プレス盤が購入可能。
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