bill_champlin_08ビック・ニュースが飛び込んで来た。昨年シカゴを電撃離脱したビル・チャンプリンが、ソロ・アーティストとして待望の来日を果たすことが決まった。公演はゴールデン・ウィーク入り口の、4月28日〜30日@丸の内コットン・クラブ。詳細はこちらのサイトをご覧ください。もちろん、不肖カナザワめも微力ながらお手伝いしています。

昨年のシカゴのジャパン・ツアーでは、関係者に「日本で会おう」と連絡を入れていたにも関わらず、全米ツアー中のたった2週間のブレイクに突如脱退が公表され、周囲を驚かせたビル。本人はこの件について多くを語ろうとしないが、かのピーター・セテラ脱退の顛末を思い出さずにはいられない事件であった。奇しくもそのピーターが素晴らしいステージを見せてくれたコットン・クラブに、今度はビルがやってくるワケである。

バック・メンバーは、奥方タマラに息子のウィル。そして元タワー・オブ・パワーのカーメン・グリロ(g)、元ルーファスで日本での活動歴もあるボビー・ワトソン(b)、そしてセッション・ドラマーのハーマン・マシューズという陣容。何だ、ビルの家族旅行かっ!?と目くじらを立てること勿れ。タマラもウィルも、インディながらシッカリとソロ・アルバムを持つ歴としたアーティストだし、カーメンはブルース・ガイチと並んで最近ビルが最も信頼を寄せているギタリストだ。サンズ・オブ・チャンプリンのギターの座も、現在は彼が務めているはずである。ボビー・ワトソンの繋がりは今までなかった気がするが、元ルーファスなのだから近くて当たり前。このメンツだと、きっと従来のビルのバンドより多少ファンク・テイスト増量で来るはずだ。

日本公演がどんな内容になるのか、現時点では何の情報もないが、やはりグラミー・ウィナー曲であるアース・ウインド&ファイアー<After The Love Is Gone>やジョージ・ベンソン<Turn Your Love Around>には期待したいところ。凡そとしては、グレイテスト・ヒッツ・ライヴ的要素のある96年録音のスタジオ・ライヴ盤『MAYDAY』に、最新ソロ作『NO PLACE LEFT TO FALL』からのマテリアルを絡めたモノになるだろうか。

いずれにせよ、ビルを目的にシカゴのツアーに足を運ぶ年真なファンも少なくなかったというくらい、カリスマ的存在感を放つヒトである。大いなる期待を持って、4月末の来日を待ちたい。