
エリック・クラプトン経由でレゲエを知り、ボブ・マーリーを聴くようになった身としては、近年のラヴァーズ・ロックは、ほとんど腑抜けにしか聴こえない。「AOR好きが何をほざいてる!?」と思われるのは、百も承知。でもレゲエの進化のバック・グラウンドには、そうした “闘う音楽” としての側面が色濃く存在していたわけで、それを肌身で感じた世代としては、むしろブリティッシュ・レゲエなどに共感を持ってしまう。
近年のボブはメロディ・メイカーとしての再評価されたりもしているようだが、ここにいる彼は、まさに命を削りながら歌っている。ライヴ・アルバムとしては、名作として知られる『LIVE!』の方が完成度が高いと言えるが、あちらは残念ながらシングル・アルバム。熱気の点では76年の『LIVE AT ROXY - The Complete Concert』、存在感では本作が一番かも。ライヴ盤の多いボブだけれど、『BABYLON BY BUS』の軽さや『IN JAPAN』の粗っぽさとは明らかに一線を画している。
何かと心をすり減らす日々だけれど、やっぱりボブ・マーリーを聴くと元気が貰える。
近年のボブはメロディ・メイカーとしての再評価されたりもしているようだが、ここにいる彼は、まさに命を削りながら歌っている。ライヴ・アルバムとしては、名作として知られる『LIVE!』の方が完成度が高いと言えるが、あちらは残念ながらシングル・アルバム。熱気の点では76年の『LIVE AT ROXY - The Complete Concert』、存在感では本作が一番かも。ライヴ盤の多いボブだけれど、『BABYLON BY BUS』の軽さや『IN JAPAN』の粗っぽさとは明らかに一線を画している。
何かと心をすり減らす日々だけれど、やっぱりボブ・マーリーを聴くと元気が貰える。
そもそも音楽の精神的思想的側面をその音楽自体を褒める理由として持ち出すのはいいのですが、それを他の音楽を貶すために使ってしまうとAORフュージョン産業ロックなどを揶揄する連中の言ってることと大差ないと感じます。
ルーツレゲエに対するラヴァーズロックとロックに対するAORの関係って近いものがあると思うのですよ。金澤氏が「ラヴァーズロック」を腑抜けだと言うのとロック好きがAORを貶す論調も似てますし。