ole_borud_3サッカー狂の川平慈英がアルバム出したのかと思ったら、あーら、北欧のAOR一番星:オーレ・ブールードさんじゃああーりませんか  でもこの届いたばかりのニュー・アルバムが、実に「いいんです

日本デビュー盤となったソロ第2作『SHAKIN' THE GROUND』を聴いてお気に召したなら、まず裏切られることのない出来。それどころか、ファンキー調のナンバーが少し抑えられ、ポップ・テイストが伸張してきた雰囲気がある。AORテイストの楽曲も増えた様子。きっと前作の評判が、オーレに自信を与えたに違いない。ロックン・ロールのパーティ・チューン<Heaven Is On My Side>では、ケニー・ロギンズ<Footloose>の一節を盛り込んだりして、余裕綽々。何だかレコーディングを楽しんでいる感じがストレートに伝わって来る。

彼のサイトを覗くと、【影響を受けたアーティスト】として、Pages, Seawind, Bob & Pauline Wilson, Prince, Quincy Jones, Andrae Crouch, George Duke, Donald Fagen, Stevie Wonder, Wendy & Lisa, Steely Dan, Richard Page, Gino Vannelli, Toto, Michael Omartian, Andy Timmons, Nik Kershaw, といった名が。前作に収録されていた “もろペイジス” のナンバーは、今回もシッカリ用意されている。あぁ、フェイヴァリットの筆頭に挙げる(しかもリチャード・ペイジも入ってる)くらい、彼らが好きなのネ。その屈託の無さが、親しみを感じてしまう源かも。サウンド・メイクはかなり手が込んでいるのに、それをサラリと聴きやすく仕上げる手管は、前作以上だ。

日本デビューが好意的に受け入れられたニュー・カマーの新作なのだから、是非国内でも紹介して欲しいところ。前後して参加したデヴィッド・フォスター・トリビュート『FLY AWAY』で、オーレの名を知った人も少なくないと思う(輸入盤のみに収録)。しかし劣悪な日本のCD市況の煽りで、国内リリースは未だ見えてこない。しかも北欧のインディーということで、輸入盤の入手も極めて難しい。既に『SHAKIN' THE GROUND』もゲットしにくいようであるし…。とにかく待ち切れない方、あとで後悔したくない方は、 こちらのショップが何とかしてくれるかもしれません。