
このレーベルの特徴は、黒人による黒人のためのレーベルとして機能していた60年代モータウンの概念から外れた先進的アーティストたちを抱えたこと。時代的にはニュー・ソウル到来の頃であり、黒人音楽も多様化しつつあった。だからその声に応えつつ、黒人以外のアーティストにも広く門戸を開いたワケである。またその名の通り、西海岸に本拠が置かれ、モータウンのL.A.移転の先駆けになった面も。実際モータウン本社が72年にデトロイトから移って来ると、役目を終えたとばかりに閉鎖されている。
収録されているのは、かのフランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンスに、スティーヴィー・ワンダーの最初の奥様となったシリータ、レア・グルーヴ〜フリーソウルの流れで再評価された白黒混成のグループ:オデッセイ、先頃未発表作品がアルバム化されて話題になったシスター・ラヴ、モータウン時代のスピナーズでリード・シンガーを務めたG.C.キャメロン、日系のスージー・イケダ、ジミー・ウェッブ制作でアルバム・デビューしていたテルマ・ヒューストン…等など。シングルのみで終わった人も少なくないが、アトランティックからデビューしていたコモドアーズも、モータウン入り直後はモーウエストからシングルを出していた。
カナザワにとっては、従来のモータウン路線からハミ出して、ロックやフォーキーな音に向かうのが非常に面白いトコロ。オデッセイなんて、スティヴン・スティルスやシカゴに行く前のドニー・デイカス(g)や後にアンブロージアに加入する黒人シンガー:ロイス・ジョーンズが一緒に演ってるワケで…。
ソウル的な斬り口では 「何じゃコリャ?」 なレーベルも、レア・グルーヴを通過した今なら その存在意義が理解できる。カナザワはしっかりとした解説が読みたいので、林剛氏が寄稿している国内盤をゲットした。まさにジャストな、グレート・ジョブと言いたいコンピレーション。是非次は同じモータウンの白人レーベル、Prodigalをお願いします。
収録されているのは、かのフランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンスに、スティーヴィー・ワンダーの最初の奥様となったシリータ、レア・グルーヴ〜フリーソウルの流れで再評価された白黒混成のグループ:オデッセイ、先頃未発表作品がアルバム化されて話題になったシスター・ラヴ、モータウン時代のスピナーズでリード・シンガーを務めたG.C.キャメロン、日系のスージー・イケダ、ジミー・ウェッブ制作でアルバム・デビューしていたテルマ・ヒューストン…等など。シングルのみで終わった人も少なくないが、アトランティックからデビューしていたコモドアーズも、モータウン入り直後はモーウエストからシングルを出していた。
カナザワにとっては、従来のモータウン路線からハミ出して、ロックやフォーキーな音に向かうのが非常に面白いトコロ。オデッセイなんて、スティヴン・スティルスやシカゴに行く前のドニー・デイカス(g)や後にアンブロージアに加入する黒人シンガー:ロイス・ジョーンズが一緒に演ってるワケで…。
ソウル的な斬り口では 「何じゃコリャ?」 なレーベルも、レア・グルーヴを通過した今なら その存在意義が理解できる。カナザワはしっかりとした解説が読みたいので、林剛氏が寄稿している国内盤をゲットした。まさにジャストな、グレート・ジョブと言いたいコンピレーション。是非次は同じモータウンの白人レーベル、Prodigalをお願いします。