level42前回の来日公演に行けず、「すご〜く良かった」と知人に聞かされて激しく後悔していたレヴェル42。今年も来ると知って、“今度は絶対観に行くべし”と決心し、万難を排して、東京公演初日セカンド@ビルボードへ。日曜日というコトもあるのだろうが、席は9割がた埋まっている。シャカタクといい、このレヴェル42といい、この辺りの英国ジャズ・ファンク人気の根強さを実感させられた次第だ。

さて、ライトダウンしたステージにマーチング・ドラムが響き渡ると、リーダーのマーク・キング以下4人のメンバーが登場し、そのままカウントと共に<Heaven In My Hands>がスタート。すると一階席の多くはいきなり立ち上がり、やんやの大盛り上がり。あっちゃ〜、コレは予想以上だわ  終盤でヒット曲が連発されりゃ、こうなると思っていたが、まさかノッケからとは  

ぶっちゃけ、06年の『RETROGLIDE』までは10年くらい解散状態だったし、かつて熱く共演したカシオペアも解散しちゃったし…。そもそも超絶技巧のスラップ・ベースなんて、今更ハヤらないだろッ、と思っていたのだ。だから前回の来日には少し冷ややかに模様眺めをキメ込んだワケで…。なので「すごく良かった」と言われても、ちょっぴり疑いの気持ちが抜けてなかった。それがこのオープニング。もぅ、ブッ飛びましたね

とにかく、あれだけベース・ラインを繰り出しながら、ヴォーカルまで取ってしまうマーク・キングにまず拍手。そして脇役に徹しながらも、しっかり鍵盤で、あるいはコーラスで存在感を発揮しているマイク・リンダップにも唸らされた。やはりこの両人が揃わないと、レヴェル42にはなり得ない。そして収穫は、復活アルバム後に参加したドラムのピート・レイ・ビギン 。ちゃきちゃきの若手で、かなりの手数を入れてくるのだが、それがイチイチかっこ良くてビシッとキマる。マークとの相性も良さそう。そのマークの息子ネイザン(g)とサックス氏は、それぞれに堅実なプレイぶりで。

当然『RETROGLIDE』からの曲も交えてくると思いきや、レパートリーは往年の楽曲ばかり。元々彼らは似た曲調が多いうえに、ロクに曲名を覚えない(覚えられない)カナザワは、「あぁ、コレ知ってる」「コレも持ってる…」なんて場面ばかりで、一緒に出掛けた相方に「アンタ、何を聴いてんのヨ」などとツッコまれたが、マジ、大充実のライヴ。アンコール入れても75〜80分と、このハコでも短めのパフォーマンスだったのに、むしろ“長けりゃイイってモンじゃないッ”という気持ちにさせられちゃったのである。

こりゃあ、次回も見逃せませんわ

《7.31. 2nd Stage 》SET LIST
1. Heaven In My Hands
2. All Over You
3. To Be With You Again
4. Running In The Family
5. Love Games
6. Leaving Me Now
7. Love In A Peaceful World
8. The Sunbed Song
9. The Sun Goes Down(Living It Up)
10. Something About You
11. Lessons In Love
- Encour -
12. Mr.Pink
13. Hot Water