todd_essential久々にジャケ買いしてしまった。ベアズヴィル時代のトッドやユートピアの作品群はひと通り揃えてあるので、トッドのこの手のベスト盤は全部スルーしていたのに、まったくもぅ…

この2枚組ベストの発売は、ちょうど1年前。もちろん出ているのは知っていて、ジャケがジャケなので気にはなっていた。ところが先日CDショップを覗いた時、普段はトッドのコーナーなんてチェックしないのに、たまたま現物に遭遇してしまって。何気なく手に取ったらもうダメで、こらえきれずに「これ、ください」と…

念のため説明しておくと、このフォトは、75年に日本だけで発売された編集盤『HELLO IT'S ME』のカヴァーにあしらわれたもの。今じゃ信じ難い話だけれど、当時のトッドの新作『SOMETHING/ANYTHING』は、2枚組というヴォリュームから日本発売を見送られ、そのダイジェストとしてシングル・アルバムの編集盤が出されたのです。そこに使われたのが、このグラムなトッドのフォト。そのオリジナル・アナログ盤は、今ではすっかり世界的コレクターズ・アイテムとなっている。カナザワも何度か中古盤屋で壁に掛かっているのを見たことがあるが、帯付き美品だとG万近くするらしい… ま、そのフォトが手軽なベスト盤CDに使われたということで、辛抱たまらん!…となったしまったわけだ。

ちなみにこの2枚組の内容は、ディスク1にポップ系のナンバー、ディスク2にクリエイター系のナンバーという構成で、トッドのベスト盤としては非常に分かりやすく秀逸。全40曲というヴォリューム感も、多作なトッドに相応しい。1枚物だとどうしてもポップ・チューンに偏ってしまい、トッドの多彩さが見えにくくなってしまうからね。

ついでに、ゲットし損ねていた未発表音源集『SOMEWHERE/ANYWHERE?』の再発盤も手に入れて、束の間のトッド三昧。セルフ・カヴァーの新作も近いようで、こちらも楽しみである。

このグラムなトッドで思い出したが、大学時代の角松敏生は、その馬面から“トッド角松”などと呼ばれ、本人もまんざらではなかったような…