今日は、カナザワがライターとして参加したムック本のご紹介。いつもお世話になっているレコードコレクターズ誌の増刊『アダルト・コンテンポラリー』という、ディスク・セレクション・シリーズの一冊である。自分は16アーティスト20枚のアルバムをレビューさせて戴いた。
あらましを書いておくと、この扉が象徴するように、70年代末〜80年代初めのAORを中心に置きつつ、60年代のソフト・ロック、70年代のシンガー・ソングライター、80年代のネオ・アコ、そしてその後のノラ・ジョーンズやエイミー・ワインハウス、直近のアデルに至るまで、いわゆる“大人のヴォーカル・アルバム”を集めたガイド・ブック。タイトルからすると、産業〜メロディック・ロック系がスッポリ抜け落ちてるが、あくまでヴォーカル・アルバム中心のセレクトというコトで納得である。
まぁ、マイケル・ボルトンとかスティーヴ・ペリー、ライオネル・リッチーあたりは入っていても良さそうな気がするが、そこは監修された宇田和弘さんのカラー。ま、細かいチョイスはともかく、“そういう視点もあって然るべき”と思ったから、素直に参加させて戴いた。締切はだいぶ引っ張ってしまったけれど、コレはコレで面白い書になっていると思う。
つい最近も、昼間のディスコ番組でTOTOが掛かり、その後のロック番組で“口直しにTOTOの他の曲を”なんてコトが某ラジオ局で行なわれていたが、喋り手がシャレでやっていても、聴き手はもっと素直な発想だったはず。でもそれってどうなのよ、と思う。ジャンル分けは、業界側やメディアが売ったり紹介したりするうえの都合で勝手に作ったもの。ある種の必要悪だと、自分は考える。そもそもアーティストは、ターゲットは想定しても、ジャンル分けなど意識しない。それを我々が重箱の隅を突っつくようにマジになって語り合うなんて、バカバカしいことではないのか。そういうのは音楽ファン同士の酒盛りの与太話で充分であって、某掲示板のように真剣にやり合う筋のモノではないはずだ。
それぞれのレビューはまだ読ませてもらっていないが、ラインナップを観ただけで監修者の意図はおおよそ伝わる。いずれにせよ、これまでありそうでなかった視点のガイド本であることは確か。AORファンで特定のスタイルにこだわる方は少なくないけど、カナザワがこだわるのは音楽としてのクオリティ。ジャンルやスタイル的にはキャパシティが広いというか、案外茫洋としているのよ
まぁ、マイケル・ボルトンとかスティーヴ・ペリー、ライオネル・リッチーあたりは入っていても良さそうな気がするが、そこは監修された宇田和弘さんのカラー。ま、細かいチョイスはともかく、“そういう視点もあって然るべき”と思ったから、素直に参加させて戴いた。締切はだいぶ引っ張ってしまったけれど、コレはコレで面白い書になっていると思う。
つい最近も、昼間のディスコ番組でTOTOが掛かり、その後のロック番組で“口直しにTOTOの他の曲を”なんてコトが某ラジオ局で行なわれていたが、喋り手がシャレでやっていても、聴き手はもっと素直な発想だったはず。でもそれってどうなのよ、と思う。ジャンル分けは、業界側やメディアが売ったり紹介したりするうえの都合で勝手に作ったもの。ある種の必要悪だと、自分は考える。そもそもアーティストは、ターゲットは想定しても、ジャンル分けなど意識しない。それを我々が重箱の隅を突っつくようにマジになって語り合うなんて、バカバカしいことではないのか。そういうのは音楽ファン同士の酒盛りの与太話で充分であって、某掲示板のように真剣にやり合う筋のモノではないはずだ。
それぞれのレビューはまだ読ませてもらっていないが、ラインナップを観ただけで監修者の意図はおおよそ伝わる。いずれにせよ、これまでありそうでなかった視点のガイド本であることは確か。AORファンで特定のスタイルにこだわる方は少なくないけど、カナザワがこだわるのは音楽としてのクオリティ。ジャンルやスタイル的にはキャパシティが広いというか、案外茫洋としているのよ