writers朝早くに知ったのは、職人ギタリスト:ヒュー・マクラッケンが28日に逝去したというニュース。白血病だったそうだ。享年70歳。ニューヨークのセッション・シーンで活躍し、ハーモニカの名手としても知られている。

1942年にニュー・ジャージで生まれ、16歳の頃からバンドでツアーへ出るように。63年頃からスタジオで働き始め、トム・ラッシュやゴードン・ライトフット、ジャニス・イアン、ロバータ・フラック、B.B.キング、エリック・アンダーソンらのレコーディングに参加。レイ・チャールズには自作曲を取り上げられ、シングルにもなった。そうした腕を買われて、ポール・マッカートニー『RAM』(71年)のセッションに加わり、一躍知名度を上げている。

元々マクラッケンは『RAM』のオーディションに呼ばれていたのだが、アレサ・フランクリンのセッションでフロリダに飛んでいて参加できず、同じように声を掛けられていたデヴィッド・スピノザでレコーディングが始まった。ところがポール&リンダとソリが合わず、スピノザは3〜4曲録って離脱。急遽マクラッケンが呼び出された。バイ・プレイヤー資質のマクラッケンはその大役をこなし、ウイングスの参加を打診されたという。

その後もポール・サイモンやジェイムス・テイラー、ニール・ダイアモンド、ビリー・ジョエル、ヴァン・モリスン、アシュフォード&シンプソン、フィービ・スノウ、スティーリー・ダン、ドクター・ジョンなどに請われ、ブルージーなギター・ワークや的確なリズム・ギターで貢献。80年にはジョン&ヨーク『DOUBLE FANTASY』にも参加した。

個人的には、ドクター・ジョンと共に参加したトム・スコットのライヴ盤『APPLE JUICE』でのエリック・ゲイルとのリズムの掛け合いが忘れられないところ。プロデューサー作品としては、ポール・マッカートニーのDNAを受け継いだシンガー・ソングライター:ゴードン・マイケルズ『STARGAZER』が印象深かった。

終ぞリーダー作を作らなかったマクラッケンだが、このライターズは、唯一正式メンバーとして参加したグループ。ラルフ・マクドナルドとジェリー・ピーターズ(kyd)が中心になって、ジェフ・ミロノフ(g)、アンソニー・ジャクソン(b)らを集めたスタジオ・ミュージシャンたちのユニットだ。当時はスタッフやTOTOらが注目されていたから、そういうプランに乗ったのだろう。新聞の誌面を模したジャケの一番右、上段がマクラッケンである。

Rest in Peace...