dane_matsumuraとあるライナーを書くために、昔の音専誌をめくっていたら、日系フュージョン・グループ:ヒロシマの初来日の記事を発見。ベースは何と、このデイン・マツムラじゃないの あぁ、この人ってハワイ出身でもコンテンポラリー・ハワイアンぢゃなかったんだ…。早く言ってよ!と聴き直しながらオビ裏を見たら、ちゃんと書いてあるじゃん

…というワケで、最初はアウディ・キムラみたいなのを想像して聴いたら、音がパキッとしていて驚いたが、これで納得。元々91年産だし、イメージとしては “ニュー・アダルト・コンテンポラリー”と呼ばれたような、L.A.フュージョンのヴォーカル物で最もAOR寄りな音、というのが正しいだろう。

参加ミュージシャンも、ヒロシマ周辺やサックスのマイケル・“タツオ”・パウロなど、日系ミュージシャンが中心。とはいえ音はまったくの西海岸。なのにメロディ・センスや音のタッチは何処か日本人好み、というのがミソだろう。当時のフュージョン作品に1〜2曲入っているヴォーカル曲を掻き集めてコンピレーションを作ってみた、そんな心地良さがある。

このCDが出た時は、こんな人知らなかった!と思ったが、そういえば遠い昔、元ヒロシマの人が歌モノのソロを出した、っていうのに遭遇したことがあったなぁ…とおぼろげな記憶が。それがデイン・マツムラだったかどうかは知る由もない…