間もなく待望のニュー・アルバム『TOTO XIV~聖剣の絆』をドロップするTOTO。そのリリースを前に、【Music Unlimited】でTOTOのプレイリスト『Light Mellow TOTO』をアップした。少し前にお知らせしたように、【Music Unlimited】は今月29日でクローズとなるので、これが最後の新作プレイリストになる。あまり日もないので、ご興味ある方は、右サイドバーのリンクを辿って、是非とも早めのチェックをお願いしたい。
選曲の対象は、独断と偏見を以て、ジェフ・ポーカロ存命中に限定。サイモン・フィリップス加入後もカッコ良い曲はあるのだが、TOTOというバンドの本来あるベき姿を考えると、何か大きなモノが欠落してしまったかのように、個人的には感じている。
それは何か? 要はハイブリッドの要素が乏しくなった、というコト。些か紋切り型の表現を許していただくなら、“黒っぽさ” がなくなった。もちろんサイモンは凄いドラマーで、技術だけを云々したら、間違いなくジェフより上である。しかしそのスキルを以てしても、ジェフのグルーヴは再現できなかった。それを承知でTOTOに迎えたということは、その時点でTOTOの音楽性に変化が来した、ということ。進化というよりも路線変更である。
でも今にして思えば、その最初のステップは、ジェフのラスト・アルバムとなった『KING OF DESIRE』にあった。ルカサーをヴォーカルに立てた時点で、彼らは結果的に自分たちのポップな部分に背を向けることになったのである。米国で受けなくなった、チャートに上れなくなったのは、言わば当然の帰結。
こうしてこの時期で区切ってベスト盤を組んでみると、その差が歴然とする。Light Mellowの看板には似つかわしくないハードな楽曲も少なくないが、ジェフ特有のウネるようなグルーヴは、もうそれだけで充分にハイブリッドだ。
サイモンが抜け、結成メンバーや準オリジナル・メンバーが戻ってきた今度の新作にカナザワが期待するのは、言わば “第8の剣” なのだ。
それは何か? 要はハイブリッドの要素が乏しくなった、というコト。些か紋切り型の表現を許していただくなら、“黒っぽさ” がなくなった。もちろんサイモンは凄いドラマーで、技術だけを云々したら、間違いなくジェフより上である。しかしそのスキルを以てしても、ジェフのグルーヴは再現できなかった。それを承知でTOTOに迎えたということは、その時点でTOTOの音楽性に変化が来した、ということ。進化というよりも路線変更である。
でも今にして思えば、その最初のステップは、ジェフのラスト・アルバムとなった『KING OF DESIRE』にあった。ルカサーをヴォーカルに立てた時点で、彼らは結果的に自分たちのポップな部分に背を向けることになったのである。米国で受けなくなった、チャートに上れなくなったのは、言わば当然の帰結。
こうしてこの時期で区切ってベスト盤を組んでみると、その差が歴然とする。Light Mellowの看板には似つかわしくないハードな楽曲も少なくないが、ジェフ特有のウネるようなグルーヴは、もうそれだけで充分にハイブリッドだ。
サイモンが抜け、結成メンバーや準オリジナル・メンバーが戻ってきた今度の新作にカナザワが期待するのは、言わば “第8の剣” なのだ。