

中本マリの名盤2作と同時に、これもタワーレコード限定【Light Mellow's Picks x Tower to the People】シリーズで再発売される。スペクトラムのキーボード奏者にして頭脳でもあった奥慶一の、初期リーダー作2枚だ。これで一連のスペクトラム構成員たちのリーダー作再発プロジェクトも、大詰めに近づいたことになる。
東京芸大からセッション・ミュージシャンという坂本龍一と同じ道を歩み、最近はアニメや映画などの音楽制作で数々の実績を上げている奥。高校の頃からドビュッシーに傾倒し、印象派やロマン派の音楽を聴き漁りながら、ジャズではキース・ジャレットを愛し、フリー・ジャズにハマった。大学院では現代音楽の作曲を専攻したが、そこで煮詰まり、その反動でポップ・フィールドに転じ、郷ひろみらのサポートを経てスペクトラムのメンバーとなった。メンバーの中では、女性人気が高かった西慎嗣に次いで2番目にソロ・アルバム制作を持ち掛けられ、このソロ1作目『MISTY MORNING』は、グループ4作目『SECOND NAVIGATION』の少し前にリリースされている。
録音メンバーは奥の他、松原正樹(g)、向井滋春グループの斎藤誠(b/西に楽曲提供したシンガー・ソングライターとは別人)、そしてスペクトラムの同僚:岡本郭男(ds)。ヴォーカルのEikoとは、実力派シンガー:山根麻衣の実妹で、後に佐橋佳幸率いるUGUISSでデビューする山根栄子(故人)である。またゲストとして、スペクトラムのホーン隊やザ・スクエアの伊東たけしも参加した。
奥自身の言を借りれば、“奥慶一カタログ”とでもいうべき、多彩でバラエティに富んだアルバム。学歴からすれば、才気走った音が跳び出しても何ら不思議ではないが、そこをメロディ中心の構成にまとめ、聴きやすく、かつ分かりやすく仕上げている。そうしたプロデュース力量が素晴らしく、アルバム・トータルで楽しめるクロスオーヴァー作品になった。<Paradise>は『SECOND NAVIGATION』にも日本語ヴァージョンで収録されたナンバーで、シングル・カットも視野に入れたキャッチーさが魅力。是非バンド・ヴァージョンと聴き比べてみて欲しい。一方10分超の大曲<October Country>は、レイ・ブラッドベリの短編小説をモチーフにした組曲で、本作のハイライト的存在となった。
この初リーダー作から半年後に出た2作目『THE GOOD BAD GIRL』は、前作の発展形を提示しつつ、グループ解散後の進路を睨んだ作品。録音メンバーは連続参加の松原正樹、斎藤誠、岡本郭男らに加え、やはり元スペクトラムの渡辺直樹(b)、リーダー作もあるセッション・ギタリスト:幾見雅博らが参加した。Rieという女性シンガーが歌っているが、これはかの井田リエではないかと推察している。全体的に前作より落ち着きがあり、フュージョン路線に焦点を絞ったようだ。
更に83年には、スピン・オフ的に『THE GOOD BAD GIRL AGAIN』が発表されたが、これは映像作品『THE GOOD BAD GIRL』のLP版で、中身は新曲+既発表曲のリミックス&リテイク・ヴァージョン。そこから選ばれた楽曲が、1stに1曲、2ndに6曲、それぞれボーナス収録されている。これは初CD化なので、熱心なスペクトラム・ファンなら放っておけないのでは?
加えてその手のファンは、もうすぐビックリするような関係アイテムが降臨するので、心して備えるべし…≧
奥慶一 特設ページ
録音メンバーは奥の他、松原正樹(g)、向井滋春グループの斎藤誠(b/西に楽曲提供したシンガー・ソングライターとは別人)、そしてスペクトラムの同僚:岡本郭男(ds)。ヴォーカルのEikoとは、実力派シンガー:山根麻衣の実妹で、後に佐橋佳幸率いるUGUISSでデビューする山根栄子(故人)である。またゲストとして、スペクトラムのホーン隊やザ・スクエアの伊東たけしも参加した。
奥自身の言を借りれば、“奥慶一カタログ”とでもいうべき、多彩でバラエティに富んだアルバム。学歴からすれば、才気走った音が跳び出しても何ら不思議ではないが、そこをメロディ中心の構成にまとめ、聴きやすく、かつ分かりやすく仕上げている。そうしたプロデュース力量が素晴らしく、アルバム・トータルで楽しめるクロスオーヴァー作品になった。<Paradise>は『SECOND NAVIGATION』にも日本語ヴァージョンで収録されたナンバーで、シングル・カットも視野に入れたキャッチーさが魅力。是非バンド・ヴァージョンと聴き比べてみて欲しい。一方10分超の大曲<October Country>は、レイ・ブラッドベリの短編小説をモチーフにした組曲で、本作のハイライト的存在となった。
この初リーダー作から半年後に出た2作目『THE GOOD BAD GIRL』は、前作の発展形を提示しつつ、グループ解散後の進路を睨んだ作品。録音メンバーは連続参加の松原正樹、斎藤誠、岡本郭男らに加え、やはり元スペクトラムの渡辺直樹(b)、リーダー作もあるセッション・ギタリスト:幾見雅博らが参加した。Rieという女性シンガーが歌っているが、これはかの井田リエではないかと推察している。全体的に前作より落ち着きがあり、フュージョン路線に焦点を絞ったようだ。
更に83年には、スピン・オフ的に『THE GOOD BAD GIRL AGAIN』が発表されたが、これは映像作品『THE GOOD BAD GIRL』のLP版で、中身は新曲+既発表曲のリミックス&リテイク・ヴァージョン。そこから選ばれた楽曲が、1stに1曲、2ndに6曲、それぞれボーナス収録されている。これは初CD化なので、熱心なスペクトラム・ファンなら放っておけないのでは?
加えてその手のファンは、もうすぐビックリするような関係アイテムが降臨するので、心して備えるべし…≧
奥慶一 特設ページ








































