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今年でスタートから10年を迎える我が Light Mellow's Choice 。そのシリーズ初の邦楽アーティストとしてデビューしたルネージャが、ミニ・アルバム『抱きしめたい』から1年半ぶり、フル・アルバムとしては2年ぶりとなる3作目のアルバム『SUGAR & SPICE』を発表する。

この新作のテーマは、より濃厚に、ルネージャらしく、ということ。これまでは “和製シャーデー”という洒脱なイメージでスムーズ・ジャズ的路線に乗って来たが、そのレールを堅持しつつも、ちょっとブルージーかつファンキーにハミ出して、メリハリよくコントラストを付けていこう、ということだ。

収録曲は、ルネが10代の頃からアイディアを温めていた楽曲から最新の書き下ろしまで、バラエティ豊か。ファンにはお馴染みのアーバン・メロウ・チューンからグルーヴィーなミディアム、朝日のように瑞々しいジャジー・ポップスと進みながら、いつしかディープ・エンドへと導かれていく。とりわけ意表を突くのが、スティーヴィー・ワンダーの<Supersution>だろう。クラヴィネットによる鍵盤リフが特徴的な名曲だが、それを大胆に解体し、ブルージーに再構築して聴かせる。チョイ聴きではソレと気づかない人も多いはずで、これはビッグ・チャレンジというに相応しい。ルネージャのサウンド・プロデューサー:新井現詞の面目躍如だ。

今作ではバックもアフリカン・アメリカンのリズム・コンビを起用。特にベースは、今月末にリイシューが予定されているChocolate Lips(アナログ盤は超プレ価)の元メンバーという在日30余年のベテランがプレイしており、何ともコクのあるエグいボトムを提供している。それに乗るルネのヴォーカルも表現力が増し、よりセクシーで妖艶に… 

ハイライトは、アーバン色濃厚なポップ・ファンク系タイトル・チューン<Sugar & Spice>。初めて外から招いたデュエット・パートナーは、新進気鋭の実力派シンガー Daisuke。彼はSparkling☆ Cherryともライヴ共演している好漢で、ファルセットがマジ素晴しく。話してみたら意外にもAOR好きでビックリして、それ以来コンタクトを取り合いながら、いろいろ悪巧みを続けている(Daisuke Blog)。ルネとのコンビネーションもイイ感じなので、これは是非、皆さんにも聴いて戴きたいな。

そしてラストは、マイケル・ジャクソン<Heal The World>のカヴァーをシットリと…。誰でも知っているベタな曲なので、仕上がりがチト不安だったが、極めてオーガニックな出来でこれはナイス。ルネが耳元で囁くようなミックスには、きっと悶絶男子も出るだろう(本人をよく知ってるだけに 自分にはこそばゆいだけなんですけど…

…といワケで、発売は1週後の7月8日。PVなども上がったらfacebookに紹介します。レコ初ライヴは、7月30日(木)@目黒ブルース・アレイ・ジャパン(詳細はコチラから)にて。