今日は時間を捻出して、横浜赤レンガ倉庫1号館で開催されているイベント『70's バイブレーションYOKOHAMA』へ。これは日本のポップス/ロックを中心に、現在に多大な影響を与えている70年代のポップ・カルチャーを展示するもので、トーク・イベントやライヴ、キュレーション・ツアーなども行なわれる。イベント詳細は、70’sバイブレーション オフィシャルサイトをご覧戴くとして、ココではカナザワの雑感などを。
会場となっている2階スペースへ上がると、まずは伝説のレコードショップ:パイドパイパーハウスが大きく。こだわりの厳選CDが数多く置かれている他、このイベント向けに作られたTシャツやトートバッグ、雑誌SWITCHのSpecial Issueなどが所狭しと並んでいる。中でもTシャツとトートバッグは、SUGAE BABE『SONGS』、ナイアガラ、YMO、それに当時のパイドパイパーハウスのレコード袋をデザインしたものと、どれもココでしか手に入らないシロモノ。オーナーだった長門芳郎さんとも久々に再会し、多くのお客さんが訪れる中、しばしお話させていただいた。
話の中で特に興味深かったのは、大滝詠一と山下達郎を引き合わせる媒介となった伊藤銀次に、誰が達郎氏の自主制作盤『Add some music to you day』を聴かせたのか?、という話。場所は高円寺のロック喫茶ムーヴィン。長年それがハッキリせず、いろいろな噂話が出ていたが、これが今回のイベントをキッカケに明らかになったと言う。まさに、ホンの些細な出来事のひとつひとつが、だんだん密に絡み合っていき、やがて大きな奔流になっていくという好例。この奇跡のような話は、後日このイベント・プロデューサーである牧村憲一さんが、然るべき形で発表されるそうなので、それをお楽しみに。
もうひとつ、長門さんが品揃えの面でこだわっていたのが、70年代のDNAを引き継いだ現在進行形のJ-POP系アーティストの作品(CD/アナログ)を、シッカリ並べていたこと。そしてサラリと、「こういうのがないと、面白くないからねぇ」 その言葉にカナザワは、ビンビン反応してしまった。さすが長門さん、分かっているなぁ! 洋楽AORも日本のシティ・ポップスも、中年ファン対象に当時を振り返っているだけじゃ、懐メロと何ら変わりがないのよ。
有料の展示コーナーでは、YMOの79年ワールド・ツアーの使用楽器を、ステージの並びのまま展示してあるのに注目。ヴィンテージ・シンセのプロフェット5なんて、鍵盤を操るメンバー全員の所に置いてあって驚いた。プログラマー:松武秀樹のポジションには、“タンス” と呼ばれた巨大なモジュラー・シンセも。張りボテと言われるキース・エマーソンの大きさには負けるが、それでも充分大きい。同じコーナーには、お馴染みのドラム・マシーン:ローランドのTX-808(いわゆるヤオヤ)も。
我が家に普通にあるアナログ・レコードのジャケが壁にたくさん貼られているのは、何とも妙な気分だったが、閲覧自由の音楽雑誌や週刊誌の山、特にMusic Lifeやニューミュージック・マガジン、GOROなどは、思わず時間が過ぎるのも忘れて読み耽ってしまった。自分が中高生の頃に買っていたMusic Lifeなんて、もうホントに懐かしく、また記事のひとつひとつが貴重で。当時は洋楽のリリース自体が多くなかったから、Music Life一冊でロック、ポップス、ソウル、和モノの動向がある程度掴めたのよ。
この後22日には、田中康夫のDJなどもあるようなので、また行っちゃおかしらね。開催は来月13日までなので、和モノ好きは是非お運びを。以下は長門さんが監修された再発シリーズ〈PIED PIPER DAYS REVISITED 2015〉のラインナップ中心に。
話の中で特に興味深かったのは、大滝詠一と山下達郎を引き合わせる媒介となった伊藤銀次に、誰が達郎氏の自主制作盤『Add some music to you day』を聴かせたのか?、という話。場所は高円寺のロック喫茶ムーヴィン。長年それがハッキリせず、いろいろな噂話が出ていたが、これが今回のイベントをキッカケに明らかになったと言う。まさに、ホンの些細な出来事のひとつひとつが、だんだん密に絡み合っていき、やがて大きな奔流になっていくという好例。この奇跡のような話は、後日このイベント・プロデューサーである牧村憲一さんが、然るべき形で発表されるそうなので、それをお楽しみに。
もうひとつ、長門さんが品揃えの面でこだわっていたのが、70年代のDNAを引き継いだ現在進行形のJ-POP系アーティストの作品(CD/アナログ)を、シッカリ並べていたこと。そしてサラリと、「こういうのがないと、面白くないからねぇ」 その言葉にカナザワは、ビンビン反応してしまった。さすが長門さん、分かっているなぁ! 洋楽AORも日本のシティ・ポップスも、中年ファン対象に当時を振り返っているだけじゃ、懐メロと何ら変わりがないのよ。
有料の展示コーナーでは、YMOの79年ワールド・ツアーの使用楽器を、ステージの並びのまま展示してあるのに注目。ヴィンテージ・シンセのプロフェット5なんて、鍵盤を操るメンバー全員の所に置いてあって驚いた。プログラマー:松武秀樹のポジションには、“タンス” と呼ばれた巨大なモジュラー・シンセも。張りボテと言われるキース・エマーソンの大きさには負けるが、それでも充分大きい。同じコーナーには、お馴染みのドラム・マシーン:ローランドのTX-808(いわゆるヤオヤ)も。
我が家に普通にあるアナログ・レコードのジャケが壁にたくさん貼られているのは、何とも妙な気分だったが、閲覧自由の音楽雑誌や週刊誌の山、特にMusic Lifeやニューミュージック・マガジン、GOROなどは、思わず時間が過ぎるのも忘れて読み耽ってしまった。自分が中高生の頃に買っていたMusic Lifeなんて、もうホントに懐かしく、また記事のひとつひとつが貴重で。当時は洋楽のリリース自体が多くなかったから、Music Life一冊でロック、ポップス、ソウル、和モノの動向がある程度掴めたのよ。
この後22日には、田中康夫のDJなどもあるようなので、また行っちゃおかしらね。開催は来月13日までなので、和モノ好きは是非お運びを。以下は長門さんが監修された再発シリーズ〈PIED PIPER DAYS REVISITED 2015〉のラインナップ中心に。