renaja_ishi
旧知のアーティスト同士によるジョイント・ライヴ@motion blue YOKOHAMA。当ブログでは石井一孝は少々馴染みが薄いかもしれないけれど、ミュージカル界のスター俳優で、所有レコード3万枚という大のAORマニア。シンガー・ソングライターの一面もあって、もう数枚CDを出している。更に大阪のFM COCOLOではレギュラー番組を持っていて、ミュージカルやらAORやらクイーンやら(実はフレディ・マニア)を掛け倒していたりも。カナザワとはもう20年越しの付き合いだが、自分はミュージカルには疎いので、石井のライヴを観るのは結構久しぶり。しかも1st / 2ndで一部曲を入れ替えるというので、2ステージ通しでの参戦となった。


まずオープニングはルネージャだけのステージ。メンバーはほぼお馴染みながら、新しいドラマーが気持ち良いグルーヴを繰り出すので、思わず聴き惚れていると、ルネちゃんの表情が一瞬険しくなり、何やらお堅いナレーションが始まる。そしてそれを受けて、マイク片手に石井一孝登場。要するに、彼が出演していたTVドラマ『下町ロケット』の一節を小芝居にして登場したワケだ。

もうココからは完全に石井ペース。何せ、キャラ濃い、声デカイ、話し出したら止まらナイ、の人なので、いつも真面目にMCしているルネは、完全に乗せられている。でも緊張しているというよりは、石井にペースに任せちゃってリラックスしている体で、普段のステージとは違うものの、それがなかなか良い感じ。

ルネージャ的には、スケール豊かに歌い上げるタイプのバラードとは今まで縁がなかったし、ゲストを迎えてガチのジョイント・ライヴをやった経験もない。そこでいろいろ相談に乗ったりもしていたが、フロント交代も無理がなくスムーズな流れだった。石井の新曲<SWING IN THE MIDNIGHT BLUE >は、タイトル通りのジャズ・チューンだけど、やっぱりジノ・ヴァネリ入ってましたね

またアンコールの<Sugar & Spice>も圧巻。ルネージャのアルバムでのデュエット相手 Daisukeは、それはもう日本でもトップ・クラスのファルセット・シンガーなので、この曲は彼以外は歌えないな、と思っていたが、石井もまた強力なファルセッター。「そうだよ、石井がいたよ」と、嬉しくなった。そして大盛り上がりの大団円。こりゃー次回ジョイントにも期待したいな。

ちなみこの2組、表向きは初共演だったのだが、実は既に10年以上前の某クローズド・パーティで同じステージに立っている。もっともその時は両者の絡みはなく、石井はピアノの弾き語り、ルネージャはまだデビュー前で自主盤を手売りしている状態。他にも出演者がおり、互いに挨拶を交わす場面はなかった。ちなみにその日のトリは角松敏生。アコギ1本で歌ってくれた渾身の<You're My Only Shinig Star>は、未だに耳にこびりついている。


【RENAJA】
1. OPENING〜FRUIT OF LIFE
2. FIRST TIME (1st)/ BEAUTIFUL (2nd)
3. CALL ON ME(1st)/ BE WHO YOU WANNA BE(2nd)
【RENAJA & KAZUTAKA ISHII】
4. IN THE SCENT OF LOVE
【KAZUTAKA ISHII】
5. SWING IN THE MIDNIGHT BLUE
6. SARA SMILE (Hall& Oates Cover)
【RENAJA & KAZUTAKA ISHII】
7. SUN AND MOON(from ミス・サイゴン)
【RENAJA】
8. 抱きしめたい
9. MOCHOTTO
-- Encour --【RENAJA & KAZUTAKA ISHII】
10. COLORS OF THE WIND (from ポカホンタス)
11. SUGAR AND SPICE

石井一孝 Official Site