ron wood
I'VE GOT MY OWN ALBUM TO DO(俺と仲間)/ RON WOOD

今日は和モノの某アーティスト再発プロジェクトの初顔合わせ。これまで権利の壁に阻まれて動かせなかった作品群が、いよいよ初CD化に向けて動き出す。聞けば、これまでにも再発の声が出たことはあったらしいが、いつも断片的。それが今回は偶然にもSNSを通じてキー・パーソンが集まり、一気に本格化した次第。面倒臭いコトも多いけど、こういう時のSNSは、ホント役に立つ。

さてポストの方は、週明け恒例のデジタル・ラジオ:TS-ONEのプログラム『PREMIUM ONE』のプレイリストご紹介をば。今週は前週のビートルズに続いて、ローリング・ストーンズの特集。各方面で話題沸騰中の最新ブルース・カヴァー集『BLUE & LONESOME』のアナログ盤が手に入ったので、この際ビートルズに続いて特番にしちゃおうと。もっともアナログ盤を手に入れたのはカナザワではなく、パートナーのエルプ:竹内氏だが。プログラムの構成も、先週同様に先攻:カナザワ、後攻:竹内で、カナザワはアダルト・コンテンポラリー視点で見るストーンズ、竹内氏は『BLUE & LONESOME』楽曲に加え、最近続々リリースされているライヴ・シリーズから、LPでも登場した『HAVANA MOON』『LIVE AT TOKYO DOME』の音源をお届けする。

【 1月30日〜2月5日まで放送分のPLAY LIST 】 ※ ローリングストーンズ特集!!
《 金澤寿和の選曲》
M1 : Miss You / The Rolling Stones
M2 : Angie / The Rolling Stones
M3 : Time Waits For No One / The Rolling Stones
M4 : Far East Man / Ron Wood
《 竹内孝幸の選曲》
M5 : Jumpin' Jack Flash / The Rolling Stones -- from「Havana Moon」
M6 : Start Me Up / The Rolling Stones  -- from「Live At Tokyo Dome」
M7 : Blue & Lonesome / The Rolling Stones
M8 : Everybody Knows About My Good Thing/ The Rolling Stones
                   -- from『Blue & Lonesome』


カナザワ選曲分を簡単にご説明すると、まず最初は78年のヒット・アルバム『SOME GIRLS(女たち)』収録の定番曲<Miss You>。ディスコのリズムを取り入れて話題をさらい、英米チャートでNo.1をマークした。2曲目はストーンズ・バラードの最高峰<悲しみのアンジー>。これはデヴィッド・ボウイの当時の妻アンジェラとも、キース・リチャーズの恋人アニタ・パレンバーグとも言われてますね。73年作『GOATES HEAD SOUP(山羊の頭のスープ)』から全米No.1を記録。カナザワにとっては、中学生の時に初めて買ったストーンズのレコードがコレだった。<Time Waits For No One>は、74年作『IT’S ONLY ROCK ‘N’ ROLL』収録の隠れた人気曲。後半のミック・テイラーのギター・ワークが最大の聴きモノで、彼にとってはストーンズ最後の参加作となった。リリカルなピアノは、常連ゲスト:ニッキー・ホプキンス。
                       
そして個人的にキモだと思っているのが、ロン・ウッドのソロ。ストーンズ特集にメンバーのソロ楽曲を入れるなら、大抵はミック・ジャガーかキース・リチャーズのそれだろうが、自分の場合はやっぱり程よくユルさがあって交友関係も広いロン・ウッドなんだな。併行して音楽的自由度も高く、ジョージ・ハリスンと共作した<Far East Man>は、如何にもジョージらしいメロウなメロディでアダルト指数が高い。これがあるから、真っ先に評価される『NOW LOOK』ではなく、ロンがまだフェイセズにいた頃に作った1stソロ『俺と仲間』(74年)なんだな。このアルバムにはミックやキース、ロッド・スチュワートも参加している。ジョージは不参加だったが、ジョージの『DARK HORSE』収録のヴァージョンにはロンも参加していた。