
キング・クリムゾン〜UK〜エイジアなどを渡り歩いたベース奏者/シンガーのジョン・ウェットンが、生まれ故郷の英国ドーセット州ボーンマスの自宅で就寝中に息を引き取った。結腸ガンと闘いながら音楽活動を続け、昨年秋には激ヤセした姿を晒しながらも復活宣言。今年3月から始まるエイジアのツアーに参加予定だったが、その後の回復が思わしくなく、ビリー・シャーウッドが代役を務めることが発表されたばかり。因縁深いグレッグ・レイクが昨年12月に亡くなっており、その後を追うような死だった。享年67歳。
ジョン・ウェットンといえば、まずはUKやエイジアという人が多いのだろう。自分もUKは来日公演を前から4〜5列目で観たクチ。エイジアも「コヤツら、迎合しやがって!」と憎まれ口を叩きつつもシッカリとチケットを買ったが、その一番の目的はジョンの歌声を聴くことだった。ところがご存知のように、蓋を開けたらジョンは脱退し、グレッグ・レイクが代役で来日。貴重と言えば貴重だけど、大きく凹んでライヴに臨んだ覚えがある。もちろん、ここ7〜8年で実現した再編UKやエイジアでのライヴは観に行ったけれど。そういえば、レイクは結局、このエイジアでしかナマの姿を観られなかった。
結構な枚数のソロ・アルバムやプロジェクト作品を出しているジョン・ウェットンだが、自分にとってのジョンは、やっぱりバンドの人。だからココでも、ジョンの歌声にシビレたクリムゾン時代の作品『RED』(74年)を挙げておきたい。コレはおそらく、自分が初めてジョンのヴォーカルを聴いたアルバム。レイクのような美声ではないけれど、如何にも英国紳士らしいダンディズムが感じられ、男が憧れるようなカッコ良さがあった。ロキシー・ミュージック/ブライアン・フェリーのサポートを経て、ユーライア・ヒープ〜ウィシュボーン・アッシュに加入した時は迷走してる感だったけど、ヒープでデヴィッド・バイロンと並んで一瞬リード・ヴォーカルをとった時も、メチャ格好良かったなぁ。当時のアー写だって、ヨレヨレのジーンズが多かった巷のロック・ミュージシャンたちと違い、スーツやジャケットを軽く着崩す感じが粋に見えた。
とにかくこれで英プログレ界は、主要バンドの歌えるベース・プレイヤーを相次いで亡くしてしまったことになる。今年は今のところ、去年みたいに大物の訃報ラッシュになってないのが救いだけど、 これからベテランの来日公演はできるだけ観ておかないと…
Rest in Peace... John Wetton.
結構な枚数のソロ・アルバムやプロジェクト作品を出しているジョン・ウェットンだが、自分にとってのジョンは、やっぱりバンドの人。だからココでも、ジョンの歌声にシビレたクリムゾン時代の作品『RED』(74年)を挙げておきたい。コレはおそらく、自分が初めてジョンのヴォーカルを聴いたアルバム。レイクのような美声ではないけれど、如何にも英国紳士らしいダンディズムが感じられ、男が憧れるようなカッコ良さがあった。ロキシー・ミュージック/ブライアン・フェリーのサポートを経て、ユーライア・ヒープ〜ウィシュボーン・アッシュに加入した時は迷走してる感だったけど、ヒープでデヴィッド・バイロンと並んで一瞬リード・ヴォーカルをとった時も、メチャ格好良かったなぁ。当時のアー写だって、ヨレヨレのジーンズが多かった巷のロック・ミュージシャンたちと違い、スーツやジャケットを軽く着崩す感じが粋に見えた。
とにかくこれで英プログレ界は、主要バンドの歌えるベース・プレイヤーを相次いで亡くしてしまったことになる。今年は今のところ、去年みたいに大物の訃報ラッシュになってないのが救いだけど、 これからベテランの来日公演はできるだけ観ておかないと…

Rest in Peace... John Wetton.
リチャード・シンクレアには頑張ってほしいです。