billy preston_syreeta BILLY PRESTON & SYREETA

週明け早々は、恒例のデジタル・ラジオ:TS-ONEのプログラム『PREMIUM ONE』のプレイリストご紹介。昨日から更新されてますが、来週はヴァレンタイン・デーということで、我々も “Love Duet 特集”。でもこの番組ですから、案の定、ちょっとヒネリの効いた内容になっているかと。

【 2017年2月6日〜2月12日まで放送分のPLAY LIST 】 

M1 : Ain’t Nothing Like The Real Thing / Angela Bofill & Boz Scaggs 【選曲 : 金澤】
M2 : This One’s From The Heart / Tom Waits & Crystal Gayle  【選曲 : 竹内】
M3 : What You Won’t Do For Love(風のシルエット)/ Natalie Cole & Peabo Bryson【選曲 : 金澤】
M4 : Love Me Tender / Barbra Streisand with Elvis Presley   【選曲 : 竹内】
  ◉レコメンド・コーナー『REVIVE ONE』!
1枚のアナログレコードにスポットを当てて、レコメンダーの愛聴盤をご紹介するコーナー!
 《金澤寿和の愛聴盤》 Billy Preston & Syreeta 『BILLY PRESTON & SYREETA』(80年)
M5 : Love / Billy Preston & Syreeta
M6 : A Long And Lasting Love / Billy Preston & Syreeta  
 《竹内孝幸の愛聴盤》 Tony Bennett『DUET 2』(2011年)
M7 : The Lady Is A Tramp / Tony Bennett with Lady Gaga 
M8 : How Do You Keep The Music Playing / Tony Bennett with Aretha Franklin 

デュエット・ラヴ・ソング特集、カナザワ選曲分の最初のお届けは、数々の名デュエットを生んでいるモータウン・クラシックから、マーヴィン・ゲイ&タミー・テレルのヒット(68年/全米8位・R&B首位)で知られるこの曲を、アンジェラ・ボフィール&ボズ・スキャッグスのデュエットで。ボズはバラード・シンガーとして人気が高いが、デュエットは意外に少なく、なかなか貴重な一曲。アンジェラの4作目『TOO TOUGH』(82年)から。

3曲目は、人気AORシンガー:ボビー・コールドウェルの代表曲(78年/全米9位)を、一昨年大晦日に急逝したナタリー・コールと、まだ新人だった頃のピーボ・ブライソンによるデュエットで。80年に発表された2人のデュエット・アルバム『WE’RE THE BEST OF FRIENDS(愛あるハーモニー)』に収められ、シングルとしてもR&Bチャート18位をマークした。ボビーのオリジナルより熱い仕上がりに注目。この後ピーボはロバータ・フラック、レジーナ・ベルらと組んでをデュエット・ヒットを飛ば、バラーディアーとして名を馳せていく。

後半、REVIVE ONEでカナザワが選んだアルバムは、スティーヴィー・ワンダーの元妻シリータと、ビートルズやローリング・ストーンズと共演し、自ら全米No.1ヒットを飛ばしている黒人キーボード奏者/シンガーのビリー・プレストンの共演アルバム『BILLY PRESTON & SYREETA』(80年)から。このアルバムでは、複数のプロデューサーが担当を分け合っているが、今回ピックアップするのは、ダイアナ・ロス<Touch Me In The Morning>や<Theme From Mahogany>を筆頭に、ジョージ・ベンソン、ホイットニー・ヒューストン、グラディス・ナイト、ロバータ・フラック、ナタリー・コールらにヒット曲を提供している名バラード・メイカー、マイケル・マッサーの作曲/制作曲だ。まず先にお届けする<Love>は、AOR系ソングライターのランディ・グッドラムとの共作曲で、元々は映画『STAR CRAZY』のサウンドトラックに提供したもの。それをビリー&シリータで再演し、後にテディ・ペンダーグラスが歌った。もう1曲の<A Long And Lasting Love>は、マッサーとキャロル・キングの元パートナー:ジェリー・ゴフィンの作。女優ジェーン・オリヴァーやグレン・メディロスらが歌っているが、一番有名なのはカントリー・チャートでヒットしたクリスタル・ゲイルのヴァージョンだろう。

ちなみにシリータはビリー・プレストンと組む前に元スピナーズのG.C.キャメロンとも共演作を出しており、その続編として、モータウンに移籍してきたばかりのビリーとアルバムを作った。

さて、今年のヴァレンタイン・デーは平日ということで、世間では義理チョコ需要が増えるとのこと。でも会社勤めではないカナザワには、まったく関係なさそうだな…