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ディスクユニオン新宿ロックレコードストア5Fにて行われたトーク・イベント、無事終了。インストアではありましたが、通路が通りにくくなってしまうほどのご来場を頂き、本当にありがとうございました。テーマは言わば、アナログ盤で綴る最新AOR Light Mellow事情をランキングでご紹介、といった感じでしょうか。最近アナログ・リリースがあった作品たちを、カナザワが独断と偏見で選んで順番に紹介していく、という趣向です。

そのランキングは以下の通り。

10. Walk On By / Rumor   from the album『THIS GIRL’S IN LOVE』
9. Love Comes To Everyone(愛はすべての人に)/ George Harrison
              from the album『GEORGE HARRISON(慈愛の輝き)』 
8. Gypsy / Fleetwood Mac  from the album『MIRAGE』
7. Smile / Ed Motta    from the album『AOR』
6. Show Me The Light / Bobby Martin   from the album『BOBBY MARTIN』
5. Make Believe / The Parker Brothers 
                   from the album『THE PARKER BROTHERS』
4. I Got The Feeling / James Walsh Gypsy Band   
                      from the single『I’VE GOT A FEELING』
3. You Can Feel It / Young Gun Silver Fox  from the album『WEST COAST END』
2. I’ll Try A Little Everyday For You / Byrne & Barnes   
                     from the album『AN EYE FOR AN EYE』
1. Make Me Believe / Archie James Cavanaugh   from the single
bonus)Breaking Up / Cool Uncle    from the album 『COOL UNCLE』
bonus)Black Shaheen / The Rhead Brothers  
                   from the album『BLACK SHAHEEN』

その後、イベントに顔を出してくれたシンガー・ソングライター:今井優子嬢を伴なって、ジャンク フジヤマ&ファンタジスタ『JUNK STRUT』@目黒 Blues Alley Japan へ。ひと足早く新曲<僕だけのSUNSHINE>を聴かせてもらったが、これが春を感じさせるジャンクらしい勢いのある楽曲で。そのお披露目も兼ねてのステージとなった。最後にジャンクのライヴを観たのはソロではなく、並行して活動している4人組 “明日会いましょう” のデビュー・ライヴ@曼荼羅(16年6月)だったかな?

今回のメンバーは、ジャンク以下、村上ポンタ秀一(ds)、バカボン鈴木(b)、天野清継(g)、柴田敏孝(kyd)、本間将人(sax.kyd)、そしてカナルクランの2人:JAM&神谷樹(cho)。前述の新曲<僕だけのSUNSHINE>を提供したのが、この神谷クンである。

何か懸念ごとがあったのか、やや仏頂面でスタートした<Morning Kiss>だったが、曲が進んでいくに従っていつもの表情になり、3曲目<束縛>でファンクにシフト・チェンジ。バラードの<優しい名前>を挟んで、早くもデュエット<122>が登場した。パートナーの JAMは少しハスキーな声を持つ溌剌とした娘で、ジャンクも「今までで一番元気な<122>になった」と言っていた。

インターバルを挟んでは、おなじみの2曲をジックリ聴かせた後、久々にステージに掛ける<Wandering Again>へ。『NIGHTWALKER』期のジノ・ヴァネリを髣髴させるこの曲は、実はカナザワのフェイヴァリットのひとつでもあるが、やはり圧巻の音圧で重厚に迫った。そして続くバラード<曖昧な二人>では、その傷あとを癒すようなオーガニックさで。

ココでMCが入り、いよいよ新曲お披露目。大いにオーディエンスを沸かせたあと、最後のキメの2曲。アンコールでは山下達郎カヴァー<Love Space>が炸裂。ポンタさんのドラムも冴え渡った。

久々に観たジャンクのソロ・ライヴだったが、既に安定感が出てきて、安心して観ていられる。デビュー当初のライヴでは、我武者羅に歌い飛ばして終盤は声が荒れる、なんてコトがままあったが、今ではすっかりペース配分ができていて、声の張りが落ちるコトもない。また今回はコーラスが2人いたのも良かったな。

ただその一方で、満員のオーディエンスには変化アリ。ジャンク・タオルをフリフリしていた20代の女性ファンたちが見当たらず、その分40代と思しきファンが増えたのだ。だからラストの<あの空のむこうがわへ>が飛び出しても立ち上がる人は出ず、最後までスタンディングにはならなかった。決して盛り上がらなかったワケじゃないが、盛り上げ世代が去って、腰の重い世代が増えた。果たしてこれがたまたま今日だけだったのか、ブランク中にファンの世代交代が進んだのか? ライヴ・クオリティは下がったワケではなく、むしろ良くなったくらいなので、その動向がチョッとだけ気になる。

 《set list》
【1st stage】
1. Morning Kiss
2. 魅惑の唇
3. 束縛
4. 優しい名前
5. 122
6. Lonely Days
7. シェダル
8. 僕の女神
【2nd stage】
1. モノクロ
2. この街〜meet again〜
3. Wandering Again
4. 曖昧な二人
5. 僕だけのSUNSHINE(新曲)
6. 秘密
7. あの空のむこうがわへ
【Encour】
1. Love Space
2. トロピカル
3. 遠い日の手紙