asami kado SACHET / 門 あさ美


今日のポストは、週明け恒例、カナザワが出演している高音質デジタル・ラジオ:TS-ONEのプログラム『PREMIUM ONE』、そのプレイリストのご紹介。先週に引き続きウィークリー・テーマはなく、前半後半には脈略ナシ。相方:ELPの竹内氏は、自作曲を歌う俳優作品を集めてきた。

【 3月6日〜3月12日まで放送分のPLAY LIST 】
M1 : Sudden Samba / Neil Larsen   【選曲 : 金澤】
M2 : ふれあい / 中村雅俊       【選曲 : 竹内】
M3 : Hummin’ Song / The Rascals    【選曲 : 金澤】
M4 : ルビーの指輪 / 寺尾聡    【選曲 : 竹内】
 ◉レコメンド・コーナー『REVIVE ONE』!
1枚のアナログレコードにスポットを当てて、レコメンダーの愛聴盤をご紹介するコーナー!
 《金澤寿和の愛聴盤》門あさ美 『SASHET』(80年)
M5 : 予告状(初めての手紙)/ 門あさ美 
M6 : やさしい声で殺して/ 門あさ美
 《竹内孝幸の愛聴盤》 三浦友和『喜・怒・愛』(80年)
M7 : 撃て! /三浦友和
M8 : カゴの鳥 /三浦友和  

カナザワが1局目に選んだのは、キーボード奏者ニール・ラーセンが名匠トミー・リピューマのレーベル:ホライズンから78年に発表した初ソロ・アルバム『JUNGLE FEVER』からの名曲。フルムーン時代の盟友:バジー・フェイトン(g)を相方に、敢えてチープなオルガンを使って、キレのある良質フュージョンを聴かせてくれる。ダイナミックなリズム隊は、ウィリー・ウィークス&アンディ・ニューマークの名コンビ。

2曲目はバジー・フェイトン繋がりで、後期ラスカルズというか、ラスカルズの最終作となった72年作『THE ISLAND OF REAL』から。久々にアルバムを聴いて、そこに収められていたこのグルーヴィー・ハッピー・チューンの存在を再認識した。当時のラインアップは、フェリックス・キャヴァリエを中心に、結成メンバーのディノ・ダネリ(ds)、バジー・フェイトン(g)、ロバート・ポップウェル(b)、そして黒人女性シンガー:アン・サットンという陣容だった。

Revive Oneでは、久しぶりとなるシティ・ポップ名盤をチョイス。手に取ったのは、今なれば “歌う壇蜜” (by Kanazawa)とも言えそうな、艶っぽくも謎多き美形シンガー・ソングライター:門あさ美の2ndだ。そこからアンニュイなボサノヴァのリズムで歌われる優雅な別れ歌と、タイトルに偽りナシという悩殺系メロウ・ミディアムを。このあさ美嬢は、意外にも優等生的シンガーが多いヤマハのコッキー・ポップ出身。だが他の人とは違ってライヴ活動はほとんどやらず、メディアにもほとんど登場しなかった。その代わり、セクシー・キャラを生かして官能的写真集まで出してしまう、異端の美形シンガーだった。その艶かしいシルキーな歌声に、思わず男心がゆらゆら。赤いライトに怪しく照らし出されたしなやかな生足にも、思わずクラクラ。そのうち「やさしい声で殺して」が、去年アナログ7インチ盤で発売。そのけしからんモヤモヤ企画を出したのは、他ならぬカナザワでありました