mari_buxbunny live ライヴ! / 金子マリ&バックスバニー

週明け恒例、カナザワがレギュラー出演している高音質デジタル・ラジオ:TS-ONEのプログラム『PREMIUM ONE』の更新ご案内。今週はテーマなしのフリー選曲ながら、相方:竹内氏は日本の女性シンガーをピックアップ。カナザワは日英米の中堅ソウル〜R&Bバンドでまとめてみた。ちなみにこのTS-ONE、4月からスマホのTS-PLAYアプリ【インターネット受信モード】での聴取エリアが日本全国に拡大。Windows8.1以上搭載のPCでも聴けるようになりました。詳細は右サイド・バーからTS ONEのサイトへ飛んでください。

【 3月27日〜4月2日まで放送分のPLAY LIST 】
M1 : 思い出は美しすぎて / 八神純子   【選曲 : 竹内】
M2 : Can You Feel The Force / Real Thing     【選曲 : 金澤】
M3 : 卒業写真 / ハイ・ファイ・セット 【選曲 : 竹内】
M4 : The Sound Of Music / Dayton 【選曲 : 金澤】
 ◉レコメンド・コーナー『REVIVE ONE』!
1枚のアナログレコードにスポットを当てて、レコメンダーの愛聴盤をご紹介するコーナー!
 《竹内孝幸の愛聴盤》久保田早紀『夢がたり』(79年)
M5 : 異邦人 / 久保田早紀 
M6 : 帰郷 / 久保田早紀    
 《金澤寿和の愛聴盤》  金子マリ&バックスバニー『ライヴ!』(77年)
M7 : What’s Goin’ On / 金子マリ& Bux Bunny 
M8 : Half Moon / 金子マリ& Bux Bunny   

リアル・シングは、英国リヴァプールで結成され、70年代から80年代初めにかけて活躍した4人組黒人ヴォーカル・グループ。代表曲は76年に全英No.1を獲得した<You To Me Are Everything>だが、日本では山下達郎が敬愛するグループとして知られ、FM用スタジオ・ライヴで歌った<Rainin’ Through My Sunshine>あたりに人気が集まる。最近はレア・グルーヴ〜フリーソウル方面で再評価が進んだ。この曲は<Rainin’ Through…>と同じく彼らの3枚目『STEP INTO OUR WORLD』に収録された楽曲で、シングルも全英5位を記録している。

デイトンは、その名もズバリ、オハイオ・プレイヤーズを筆頭にザップやスレイヴ、サンなど、コアなファンク・グループを多く輩出した街、オハイオ州デイトンを名前に掲げた大型セルフ・コンテインド・グループ。ココでは79年に旗揚げした彼らが、83年に4作目として発表したアルバム『FEEL THE MUSIC』からの定番曲を。ザップの総帥ロジャー・トラウトマンが一部楽曲をプロデュースして話題になったが、ヴォコーダー使いも大胆なこのダンス・チューンは、メンバーであるラーニ・ハリスのプロデュース。80’sブギー人気が高まる昨今、これも再認識すべき好曲だ。

Revive Oneの金子マリ&バックスバニーのライヴ盤は、76年に収録されたもの。マリのソウルフルな熱唱が一番のウリだったが、バックも鳴瀬善博(b)、難波弘之(kyd)、永井充男(g)、そしてマリの夫君となる故・ジョニー吉長(ds)らが在籍した、類まれなスーパー・グループだった。その個性を際立たせるため、今回は敢えてカヴァー曲をチョイス。<What’s Goin’ On>は言うまでもなくマーヴィン・ゲイのカヴァーで、<Half Moon>はジャニス・ジョプリンのレパートリー。マリ自身が目指したはルーファス&チャカ・カーンだったが、世間での彼女は “和製ジャニス・ジョプリン” と称されていたため、その看板に応えたセレクトだろう。先週末に開催された和モノ・ビンテージ・ロックのイベントの流れを受けつつ、最近のボックス・リイシュー記念、という意味合いもあるかな。