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昨年9月以来のルネージャ・ライヴに参戦@Blues Alley Japan。よりによって今夜は、自分の監修シリーズでCDをリリースしている2組のアーティスト、Daisuke と ルネージャのライヴがバッティングしてしまい…。しかもこの2人、ルネージャのアルバムで完璧なデュエットを披露している。Daisuke の1月のR&Bカヴァー・ライヴも素晴らしく、当然次回も、と思っていたのに、オメェら、お互いチョッとは調整しあえよッ …というワケで、今回はしばらくご無沙汰しているルネージャの方に足を運んだ。Daisuke、メンゴ〜

で、そのルネージャ・ライヴ。途中、横浜でのアコースティック・ライヴなども挟んでいるので、多少変化があるか?と思いきや、そこはドッシリの安定感。リズム隊は若手で、ドラムとは初顔合わせだそうだが、まったくのルネージャ・クオリティとでもいうか…。熱烈ファンも擁する彼らのこと、ほとんどのオーディエンスは、きっと120%安心して楽しめたことだろう。

でもスーパーヴァイザー的立ち位置で見ると、悩ましいところも多々。正直、この程度で落ち着かれては困るのヨ。ベテランの新井(現詞)さんがサウンド・メイクしているだけあって、彼らは発掘当初から “和製シャーデー” とでもいうべき、アダルトなスタイルと完成度の高い音楽性を持っていた。でも彼らだって今年でデビュー10周年。ミニ・アルバム含めて4枚のリリースがあるが、基本的な世界観は何ら変わっていない。もちろん変われば良い、というモノじゃないが、今のスケールのまま進化しなければ、良くたって現状維持。大抵は静かに落ちでいくだけだ。オーディエンスもそれなりに集まってくれていたけれど、よく見ればリピーターがほとんど。エスタブリッシュされたアーティストならともかく、もしこの状態で彼らが守りに入ってしまったら、もう先が見えてしまうことになる。

…とはいえ、最初から音ができ上がってるユニットだけに、新機軸を打ち出すのも容易ではない。終演後、新井さんと少しだけ話したが、ココからどう進んでいくのか、実は大きな岐路に立たされている。ファンたちの熱烈喝采の後ろで、ひとり、腕組みしながら考えを巡らせているカナザワでした。