
昨日17日、アンダーソン・ラヴィン・ウェイクマン(通称ARW)から突如改名したイエス feat.アンダーソン・ラヴィン・ウェイクマンのライヴ、日本公演初日@渋谷オーチャードホールへ足を運んだ。やっと『ロックの殿堂』入りを果たし、つい10日ほど前にニューヨークで開催されたセレモニーに登場。ARWの3人と、クリス・スクワイアーの死後、本家イエスの家督を継いでいるスティーヴ・ハウとアラン・ホワイトが合体。大のイエス・ファンを公言しているゲディ・リー(Rush)が助っ人参加して、<Roundabout>と<Owner Of A Lonely Heart>を披露したのだ。そしてその僅か3日後にARWが改名し、2組のイエスが並立することに。おそらくはクリスの遺志を汲んでだろう、名前を巡ってお家騒動を繰り広げるより、かつての中心メンバー全員がイエス・ファミリーを名乗れるよう、手打ちが行われたと思われる。そしてファンが2度目の大同団結=リユニオンを期待するのを尻目に、2組のイエスが同等に活動できることになった。
かくして改名後の初ライヴが、このジャパン・ツアー。多くの人が手にしているパンフレットには、まだ《イエス》の名はない。
それでも演奏が始まれば、このバンドがイエスのDNAを正しく受け継いでいることがハッキリ伝わる。ジョンとリックがいるから、数ヶ月前に同じ場所で観た本家イエス公演よりも(その時のポスト)、ずっと当時のイエスっぽいのだ。レポート詳細は招聘元であるウドーのサイトのレビューをご覧いただきたいが、分家の方が本家よりそれらしいというのは、アース・ウインド&ファイアーと分家アル・マッケイ・オールスターズの関係に似ているかも。
セットリストは以下の通りで、黄金期イエスと、トレヴァーが在籍した90125イエスの楽曲が交互に出てくる仕掛け。だからどちらのファンも飽きさせない。神経質そうなスティーヴのフレーズをトレヴァーが豪快に弾けば、当然違和感が生まれるけれど、無理にコピーせず、何でもエレキとアコギで弾き切ってしまうその潔さが気持ち良い。テクニックもトレヴァーの方が変幻自在。リックの鍵盤群にしたって、今ドキこれだけ並べる人いるの
ってなモンだが、デジタル機材の中にしっかりミニ・モーグが2台鎮座しているのは見逃さずに。ジョンの透明感溢れる歌声にも、濁りはなかった。しかもコーラスはトレヴァーだけ、と思いきや、サポート・メンバーのリズム隊が2人とも歌えるので、そこも本家に勝った点と言える。
1. Cinema
2. Perpetual Change
3. Hold On
4. I've Seen All Good People
5. Drum Solo〜Lift Me Up
6. And You and I
7. Rhythm of Love
8. Heart of the Sunrise
9. Changes
10. The Meeting
11. Awaken
12. Owner of a Lonely Heart
- Encore -
13. Roundabout
もしリストの楽曲が少なく見えても、実際はアンコール込みでザックリ2時間超。いま、一番イエスを濃密に感じさせてくれるのは、むしろこちらのイエス feat. ARWではないか。ま、本編ラストの<Owner of a Lonely Heart>で、ショルダー・シンセのリックとトレヴァーがステージを降り、客席を練り歩く姿だけは、おおよそイエスっぽくはなかったけれど…(苦笑)
それでも演奏が始まれば、このバンドがイエスのDNAを正しく受け継いでいることがハッキリ伝わる。ジョンとリックがいるから、数ヶ月前に同じ場所で観た本家イエス公演よりも(その時のポスト)、ずっと当時のイエスっぽいのだ。レポート詳細は招聘元であるウドーのサイトのレビューをご覧いただきたいが、分家の方が本家よりそれらしいというのは、アース・ウインド&ファイアーと分家アル・マッケイ・オールスターズの関係に似ているかも。
セットリストは以下の通りで、黄金期イエスと、トレヴァーが在籍した90125イエスの楽曲が交互に出てくる仕掛け。だからどちらのファンも飽きさせない。神経質そうなスティーヴのフレーズをトレヴァーが豪快に弾けば、当然違和感が生まれるけれど、無理にコピーせず、何でもエレキとアコギで弾き切ってしまうその潔さが気持ち良い。テクニックもトレヴァーの方が変幻自在。リックの鍵盤群にしたって、今ドキこれだけ並べる人いるの

1. Cinema
2. Perpetual Change
3. Hold On
4. I've Seen All Good People
5. Drum Solo〜Lift Me Up
6. And You and I
7. Rhythm of Love
8. Heart of the Sunrise
9. Changes
10. The Meeting
11. Awaken
12. Owner of a Lonely Heart
- Encore -
13. Roundabout
もしリストの楽曲が少なく見えても、実際はアンコール込みでザックリ2時間超。いま、一番イエスを濃密に感じさせてくれるのは、むしろこちらのイエス feat. ARWではないか。ま、本編ラストの<Owner of a Lonely Heart>で、ショルダー・シンセのリックとトレヴァーがステージを降り、客席を練り歩く姿だけは、おおよそイエスっぽくはなかったけれど…(苦笑)