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角松敏生『SEA IS A LADY』       今井優子『さよならを言わせて』

毎週明け早々にご案内しているTS-ONEのカナザ出演レギュラー・プログラム『PREMIUM ONE』。ブログ更新停止中に何度か更新が進みましたが、その時のオンエア・リストは後日アーカイヴしてご紹介するとして、まずは最新のプログラム更新情報。すでに月曜深夜から今週分がオンエアされています。今週は『SEA IS A LADY 2017』のリリース及びツアー開始に乗じての、角松敏生&周辺作特集。とはいえ、アナログ盤をレーザーターンテーブルの高音質でお届けする番組ですから、アナログ盤の出ていない『SEA IS A LADY 2017』はかけられない。…というワケで、30年前のオリジナル『SEA IS A LADY』をアナログ盤で掛けながら(実はちょっとレア) 、関連作をご紹介します。

【 5月29日〜6月4日まで放送分のPLAY LIST 】
M1 : June Bride / 角松敏生   【選曲 : 金澤】
M2 : Airport / 今井優子      【選曲 : 金澤】
M3 : Fly By Day / 杏里  【選曲 : 竹内】
M4 : Lady Ocean / Tokyo Ensemble Lab 【選曲 : 竹内】
◉レコメンド・コーナー『REVIVE ONE』!
1枚のアナログレコードにスポットを当ててレコメンダーの愛聴盤をご紹介するコーナー!
《金澤寿和の愛聴盤》 角松敏生『WEEKEND FLY TO THE SUN』
M5 : Rush Hour / 角松敏生 
M6 : Friday To Sunday/ 角松敏生  
《 竹内孝幸の愛聴盤 》 角松敏生『SEA IS A LADY』
M7 : Sea Line / 角松敏生
M8 : Sunset Of Micro Beach / 角松敏生 

ざっとオンエア曲にコメントしておくと、<June Bride>はタイトルからも分かるように、角松ファンの間では結婚式の定番BGMとしてお馴染みの美しいバラード。田村正和、志保美悦子主演のTVドラマ『敵同士 好き同士』のテーマとなった87年のシングル『THIS IS MY TRUTH』のカップリング曲で、のちに『TEARS BALLAD』(91年)に収録されている。オリジナル『SEA IS A LADY』では、CDにのみ、インスト・ヴァージョンがボーナス収録された。

今井優子は、87年にデビューした美形ポップス・シンガー。その5作目『DO AWAY』(90年)を、角松敏生がフル・プロデュースしている。中でも吉田美奈子<愛は彼方>のカヴァーが話題となったが、シングル・カットされたのは角松自身が提供した『さよならを言わせて』。そしてそのカップリングには、植竹キミカズ氏と角松が作曲、優子嬢が作詞した名バラードで、ここにご紹介する<Airport>が収められた。エアライン・ネタの角松の名曲というと、真っ先に<Ramp In>を思い浮かべる方が多いだろうが、個人的にはそれに匹敵するクオリティを持つ名曲だと思っている。ちなみにこの『さよならを言わせて / Airport』は短冊形のCDシングルがデフォルト。アナログ盤7インチ・シングルは、プロモーション・オンリーの超貴重盤だ。


エルプ)竹内氏の選曲は、杏里の4枚目のアルバム『Heaven Beach』(82年)収録の<Fly By Day>、数原晋率いるいるビッグ・バンド「TOKYO ENSEMBLE LAB 」を角松がプロデュースした『Breath From The Season』(88年)のシングル曲 <Lady Ocean>レーザー・ヴァイナル・マスターサウンドで再生。

アルバムをリコメンドするRevive Oneのコーナーも、今週は角松一色。まずカナザワが選んだのは、今年がリリース35年目となる2ndアルバム『WEEKEND FLY TO THE SUN』からの2曲。初の海外録音盤で、アース・ウインド&ファイアーのブレーンであるトムトム84(=トム・ワシントン)を
アレンジャーに迎え、L.A.でレコーディングされた。プレイしているのは、ジョン・ロビンソン(ds)、ルイス・ジョンソン/ネイザン・イースト(b)、アル・マッケイ/カルロス・リオス(g)、ドン・グルーシン/ディーン・ギャント(kyd)に、アースのホーン隊であるフェニックス・ホーンズ。
元アースのアル・マッケイはグルーヴ・マスターと呼ばれるギター・カッティングの名手で、角松がアマチュア時代から憧れていたギタリスト。まだ20代前半だった角松には、その共演が夢のような出来事だったに違いない。 

そしてコーナー後半は、インストゥルメンタル・アルバム第1作『Sea Is A Lady』からの2曲をレーザー・ヴァイナル・マスターサウンドで再生。その音の魅力を、改めてご堪能あれ。