
怒涛のライヴ週間最終日は、10日間で5日連続8本目。出掛けたのは、今井優子のライヴでお世話になっている若き天才ギタリスト:菰口雄矢クンの Birthday Live @汐留・築地 Blue Mood。ベースも優子さんのレコーディングやライヴに参加してもらっている二家本亮介クンなので、これは観に行かないワケには行かない。そもそも菰口クンはTRIX加入前のTri-Offensiveの頃から注目していて、14年の初ソロ・アルバム『PICTURE』も即買いしていた。
もちろん超絶テクニカル集団のTRIXに参加していたくらいだから、プレイ・テクニック的には申し分ない。でも彼の場合は、そのスキルを封印してしまえるセンスがある。前述ソロ・アルバムでも、バカテクでゴリ推しするのではなく、緩急つけた頭脳的プレイが光っていたし、まだ若いのにギターの引き立て方をよく分かっているプレイヤーだと痛感した。今井優子のスタッフとして、歌モノのバッキングに回った時の彼の演奏を間近で見て、その思いは一層強くなった。
この Birthday Live もまた然り。彼のソロ・ライヴは今回初めて観たが、そもそもギタリストのソロ公演なのに、わざわざバンドにもうひとりギターを加える、そのキャスティングにヤラレた。だってギターは普通 目立ちたがりが多いパートだから、自分のソロ・ライヴなら、自由に思うさま弾きまくりたいと考える。それなのに敢えてギターを加えるのは、ちゃんとアンサンブル、ひいては音楽そのものをシッカリ真面目に考えているということ。演奏技術は自分の音楽表現のためのツールに過ぎないことを充分理解している、というワケだ。
だからこのライヴも、あまり楽曲を知らないにも関わらず、飽きることがまったく無かった。メンバー全員、同じレヴェルのスキルなので、スリリングではあっても危なげなど微塵もなく、シッカリとメロディやリードが耳に入ってくる。もっとフュージョン・フュージョンしているのかと予想していたが、フレーズの組み立ては基本ロック寄り。とっさに思い浮かんだのは、ジェフ・ベックにアラン・ホールスワース、そして誰よりゲイリー・ムーアなど。この世代だとメタル方面に行きがちだけど、彼は間違いなくブルース・ギタリストを聴いて勉強している。
ルックスがイイので、オーディエンスは8割がた女性ファン。ブルース・ギター好きの男性フュージョン・ファンは、もっと菰口雄矢をチェックすべきヨ。
この Birthday Live もまた然り。彼のソロ・ライヴは今回初めて観たが、そもそもギタリストのソロ公演なのに、わざわざバンドにもうひとりギターを加える、そのキャスティングにヤラレた。だってギターは普通 目立ちたがりが多いパートだから、自分のソロ・ライヴなら、自由に思うさま弾きまくりたいと考える。それなのに敢えてギターを加えるのは、ちゃんとアンサンブル、ひいては音楽そのものをシッカリ真面目に考えているということ。演奏技術は自分の音楽表現のためのツールに過ぎないことを充分理解している、というワケだ。
だからこのライヴも、あまり楽曲を知らないにも関わらず、飽きることがまったく無かった。メンバー全員、同じレヴェルのスキルなので、スリリングではあっても危なげなど微塵もなく、シッカリとメロディやリードが耳に入ってくる。もっとフュージョン・フュージョンしているのかと予想していたが、フレーズの組み立ては基本ロック寄り。とっさに思い浮かんだのは、ジェフ・ベックにアラン・ホールスワース、そして誰よりゲイリー・ムーアなど。この世代だとメタル方面に行きがちだけど、彼は間違いなくブルース・ギタリストを聴いて勉強している。
ルックスがイイので、オーディエンスは8割がた女性ファン。ブルース・ギター好きの男性フュージョン・ファンは、もっと菰口雄矢をチェックすべきヨ。