最近やたらと目につく隣接権/ハーフ・オフィシャル物のライヴCDや映像作品。元々はオンエア用に録られているケースが多いから、音質や画質はそこそこだったりする。でも中には完全にブート・レヴェルだったりするものもあるそうだし、そもそもアーティストにとっては有難くないシロモノだったりも。もちろんこのフォリナーの映像は正規のモノだけど、古い記録なだけに、思わず音と映像のクオリティが気になってチェックし始めた。ところが気がついたら、70分超、フルで観てしまってたりして…
78年のフォリナーといえば、デビューまだ間もない頃。2ndアルバム『DOUBLE VISION』リリース前のワールド・ツアーで、同年3月末に初来日。その後オーストラリア〜ヨーロッパを巡り、4月27日にロンドンのレインボー・シアターでライヴを行なった。その模様がこの映像である。
デビュー直後のツアーということで、メンバーは、ミック・ジョーンズ(g)、ルー・グラム(vo)、イアン・マクドナルド(g,kyd,sax,flute)、デニス・エリオット(ds)、エド・ガリアルディ(b)、アル・グリーンウッド(kyd)というオリジナルの6人。元スプーキー・トゥースのミック、言わずと知れたキング・クリムゾン出身のイアン、元イフのデニスという英国キャリア組に取っては、凱旋公演でもあった。
そのせいか、かなり熱の籠った演奏ぶり。基本的にはミック・ジョーンズとルー・グラムがいれば成り立つバンドだけれど、ライヴ映像を見て、デニス・エリオットのドラムってこんなにハネてたっけ?と、今更ながらの発見があったり。対してイアン・マクドナルドは、楽器を取っ替え引っ替え忙しくしているけれど、クリムゾンやマクドナルド&ジャイルズのように自己表現の場があるワケじゃないから、どうしてもお仕事的に見えてしまう。<Starrider>でのフルート大フィーチャーは嬉しいものの、かの『クリムゾン・キングの宮殿』はロバート・フリップよりイアンの貢献が大きかったそうだし、フリップ自身「僕が抜けるから、君がクリムゾンを続けろ」と言ったとか。実際フォリナーのデビュー直後、アルバムがヒットした割にすぐ中古盤が大量に出回ったのだが、それはどうもイアンに期待して裏切られた人が多かったのが理由、なんて声もあった。
それでもやっぱり初期フォリナーはバンドとしての完成度が高く、デビュー作は名盤だと思う。この映像もデビュー盤から10曲全部をプレイしていて、残り2曲はツアー後にリリースされる『DOUBLE VISON』から、タイトル曲と最初のシングル<Hot Blooded>というセトリ。改めてミック・ジョーンズの曲作りの巧さ、ルー・グラムのヴォーカルの魅力を痛感させられた。そのコンビネーションが崩壊した後のフォリナーは、単なる拡大再生産バンドと化し、見事につまらなくなった。orz...
デビュー直後のツアーということで、メンバーは、ミック・ジョーンズ(g)、ルー・グラム(vo)、イアン・マクドナルド(g,kyd,sax,flute)、デニス・エリオット(ds)、エド・ガリアルディ(b)、アル・グリーンウッド(kyd)というオリジナルの6人。元スプーキー・トゥースのミック、言わずと知れたキング・クリムゾン出身のイアン、元イフのデニスという英国キャリア組に取っては、凱旋公演でもあった。
そのせいか、かなり熱の籠った演奏ぶり。基本的にはミック・ジョーンズとルー・グラムがいれば成り立つバンドだけれど、ライヴ映像を見て、デニス・エリオットのドラムってこんなにハネてたっけ?と、今更ながらの発見があったり。対してイアン・マクドナルドは、楽器を取っ替え引っ替え忙しくしているけれど、クリムゾンやマクドナルド&ジャイルズのように自己表現の場があるワケじゃないから、どうしてもお仕事的に見えてしまう。<Starrider>でのフルート大フィーチャーは嬉しいものの、かの『クリムゾン・キングの宮殿』はロバート・フリップよりイアンの貢献が大きかったそうだし、フリップ自身「僕が抜けるから、君がクリムゾンを続けろ」と言ったとか。実際フォリナーのデビュー直後、アルバムがヒットした割にすぐ中古盤が大量に出回ったのだが、それはどうもイアンに期待して裏切られた人が多かったのが理由、なんて声もあった。
それでもやっぱり初期フォリナーはバンドとしての完成度が高く、デビュー作は名盤だと思う。この映像もデビュー盤から10曲全部をプレイしていて、残り2曲はツアー後にリリースされる『DOUBLE VISON』から、タイトル曲と最初のシングル<Hot Blooded>というセトリ。改めてミック・ジョーンズの曲作りの巧さ、ルー・グラムのヴォーカルの魅力を痛感させられた。そのコンビネーションが崩壊した後のフォリナーは、単なる拡大再生産バンドと化し、見事につまらなくなった。orz...