prince_1999

今日は ほぼ同い年のミュージシャン&音楽業界人3人だけの隠密(?)新年会。以前から「一緒に呑みましょう」と話していたが、なかなかスケジュールが合わず、最初の会合が新年会というタイミングになった。でもまさに、アッと言う間の5時間弱。初めて酒の場で音楽話するのに、ほぼ何の説明もなく分かり合えるってのはスゴイやネ

さて、原稿書きに追われる日々、移動中やマシン・ジム中に少しずつ聴き進めていたのが、プリンス『1999 - Super Deluxe Edition』。基本的にプリンスは追っ掛けて来なかったカナザワながら、日本で認知され始めた頃はそれなりに聴き込んでいて…。カナザワ的はじプリ(初めてのプリンス)は、4枚目の『CONTROVERSY(戦慄の貴公子)』(81年)。あのアルバムから『PURPLE RAIN』までは、結構前ノメリで聴いていたな。でもそこは天邪鬼なトコロもある自分。『PURPLE RAIN』のブレイクで急に熱意が萎え、『BATMAN』あたりを最後に、新譜が出ればチェックする程度の存在になってしまった。

そんなだから、この『1999』が未発表曲や映像テンコ盛りの6枚組ボックスで出ると聞いた時は、即・購入を決意。Disc 1に本編の最新リマスター。Disc 2に別エディットやB面曲。Disc-3 / 4には当時の未発表スタジオ音源23曲。Disc 5には82年11月のデトロイト公演ライヴ。そしてその1ヶ月後のヒューストン公演の映像をDVDにした Disc 6。ライヴはどちらも初公開だ。事前に「聴きてェ〜」と思っていたのは、当時あまりチェックしてなかった音源や初公開の Disc 2〜4 で、やっぱりこの頃にプリンスの才能の迸り、アイディアが際限なく湧き出してくる辺りに感嘆した。が、結局 これからも繰り返し聴くであろう対象は、オリジナル・リマスターの Disc 1 だな、と。元々がトライアルな2枚組だったけれど、やはりオン・タイムで出されたマテリアルには、お蔵入り曲とは違ったポテンシャルがあると思う。もちろんダイアモンドの原石がゴロゴロしてたことは未発表曲集で一目(耳)瞭然ながら、手間暇かけてそれを作品レヴェルに磨き上げるなら、サッサと新しいの書くワ! それがプリンスの創作スタンスだったのだろう。そこが天才たる所以である。

それにしても、<Controversy>で始まる Disc 5 のデトロイト公演のカッコ良いこと。ヒューストン公演の映像はまだ観てないけど、このタイミングでプリンスが来日していたら、間違いなく観に行ってたはずだ。