mccoy tyner

朝一番で飛び込んできた訃報。モダン・ジャズ黄金期を築いたジャズ・ピアニスト:マッコイ・タイナーが、3月6日、米ニュージャージー州の自宅で死去。享年81歳。タイナーといえば、60年代にジョン・コルトレーンのカルテットで活躍したことで知られ、その最後の生き残りメンバーとなっていた御仁。70年代は黒人のルーツであるアフリカに心を寄せ、自身のグループを率いて、スピリチュアルな表現を模索してきた。

そんな中、78年録音のこのアルバムは、ややクロスオーヴァー寄りのトップ・プレイヤーを集めてのスーパー・セッション作。メンバーはマッコイ以下、フレディ・ハバード(tr)、ヒューバート・ロウズ(fl)、ベニー・モウピン(sax)、ボビー・ハッチャーソン(vibe)、スタンリー・クラーク(b)、ジャック・ディジョネット(ds)、ビル・サマーズ(perc)という顔ぶれ。収録曲はメンバーの持ち寄りで、当のマッコイは2曲書いている。もっともクロスオーヴァー寄りといっても、ドラムはディジョネットだし、スタンリーはウッドのみ。だから、バリバリのマッコイ節というより、ややスムーズな印象を受けるかも。それでもハバード作の<One Of Another Kind>あたりのグイグイくる感じは、やっぱりマッコイ。スタンのアコースティック・ベースもブンブン鳴ってます。

モダン・ジャズはほとんど聴かず、4ビート・ジャズがクロスオーヴァー化していくあたりを楽しむカナザワなので、マッコイ・ターナーといえば、70年代のブルーノート末期からマイルストーン期に馴染みがある。イヤ、馴染みがあるというより、そこしかロクに聴いてない、というべきか。ジャズ好きには怒られそうだけど、一番最初にレコードを手にしたマッコイも、カルロス・サンタナが参加した82年の『LOOKING OUT』だったし。それ以前のマッコイはいずれシッカリ勉強せにゃ〜、と思ってはいたのだが…。

Rest in Peace...