paris match classics

paris match 祝・デビュー 20周年。2000月4月21日、その日が彼らの1stアルバム『volume one』の発売日であった。…ということは、当時ビクター内に立ち上がったレーベル:aosis がスタートした日でもあったんだな。aosisではずんぶんと解説を書かせてもらったし、コンピもたくさん編成した。そうした流れで paris match にも何度か取材させてもらい、選曲にも使わせてもらった。最近はライヴにもあまり行けず、ちょっと疎遠だったけれど、去年はミズノマリちゃん・杉山さんに会うチャンスがあり、顔を合わすなり「うわぁ〜、久しぶり」って感じになって嬉しかったな。


そもそも paris match は、カナザワにとって思い入れの強いグループだ。ちょうどガイド本『Light Mellow 和モノ』の発行が2004年。最初の和モノ・コンピを組んだ01年の時は大御所ばかりを対象にしていたが、それじゃイカンとばかりに、ガイド本では若手にもアプローチを広げた。その時の象徴が paris match であり、堂島孝平クンだった。あの頃、aosisのバックアップで、一度だけ Light Mellow の冠でコンサートをやった(@恵比寿ガーデンホール)が、その時に出演してくれたのも、堂島クンとEPO、そしてaosisからブレッド&バターとミズノマリちゃん。ハコバンはaosisのプロデューサーである新川博さんに組んでもらった。

そんなことがあっての20年。もちろん paris match のオリジナル・アルバムはすべて押さえている。個人的に聴き込みまくったのは6〜7枚目あたりまで。特に『type iii』『QUATTRO』『♭5』あたりはホントによく聴いた。もちろんこの30曲入り2枚組では、11枚すべてのオリジナル・アルバムから代表曲をチョイス。<SUMMER BREEZE>や<太陽の接吻>はもちろん、02年のクリスマス企画盤に収録されていた名曲<Silent Night>まで収録されていて嬉しい 代表曲<Saturday>は現ライヴ・メンバーによる新録ヴァージョンに、オリジナル・テイクの故・松原正樹のギターをミックスしたスペシャル・ヴァージョン。原曲はボズ・スキャッグス<Lowdown>をモチーフにしていたけれど、アレンジ自体はあまり変えず、より円熟した仕上がりになっている。松っつぁんもきっと、空の上で喜んでるよ

このところライヴは演っているけれど、ユニットとしてのオリジナル・アルバムはずっとお預け。ようやく新作レーディング終了の話も届いたので、大いに期待しながら完成を待っている。