コロナ・ウィルス蔓延による政府の緊急事態宣言発令で、営業自粛や休業を強いられ、多くの方々が経済的困窮に瀕している中、家に籠ってひたすらPCに向かって原稿を書いている自分。とてもラッキーだと感謝する一方で、相変わらず、気ままに音楽を聴く時間は取りにくかったりする。だから仕事以外では、自ずと何かやりながら聴き流せるインストや軽めの音を選んでしまうが、今日 手が伸びたのは、昨年リリースされたハーブ・アルパート御大の最新作『 OVER THE RAINBOW』だ。
A&Mレコードの "A" でもあるハーブは、御年85歳。レーベル副社長の座にいたのは会社を手放す90年までだったが、その後も断続的にアーティスト活動を続け、最近は毎年のようにアルバムを出している。ポップス系著名曲のカヴァー集であるこの最新作『OVER THE RAINBOW』は、ビルボード誌コンテンポラリー・ジャズ・チャートでNo.1を獲得したそうだ。
カヴァーしたのは、タイトル・トラックのスタンダード<Over The Rainbow>やジョージ・ベンソンで馴染みのある<Nature Boy>のほか、ビル・ウィザース<Ain't No Sunshine>やバリー・マニロウ<Copacabana>、ビリー・プレストンのオリジナルでジョー・コッカーでも知られる<You Are So Beautiful>、アース・ウインド&ファイアー<Fantasy>等など。ルイ・アームストロング<What A Wonderful World>では、サッチモ本人の声もチラリと。オープニング<Skinny Dip>のみオリジナルで、ハープ自身が「オリジナル曲には、弾いてて楽しいメロディーが無ければならない。"Skinny Dip"のように、少しやかましくても楽しくないとね」とコメントしている。
プロデュースもハーブ自身で、それを元カルデラのエディ・デル・バリオ、近年のデヴィッド・フォスターの参謀でもあるヨーカム・ヴァン・ダー・サーグ、セルジオ・メンデスのブレーンでもあるマイケル・シャピロらが分け合ってアレンジしている。奥様ラニ、やはりセルメンのスタッフであるビル・カントスの名前もアリで。
まぁ、スムーズ・ジャズというより、もう一歩イージー・リスニング寄りのポップ・インスト作だけれど、全曲馴染みのある楽曲なので、スーッと無理なく耳に入って芯が残る。まろやかなトランペットも、もはやシグネイチャーだしね。上手くてもみんな同じに聴こえて右から左へ抜けてしまうスムーズ・ジャズ勢に比べ、やはり一枚も二枚も役者が上だな。
カヴァーしたのは、タイトル・トラックのスタンダード<Over The Rainbow>やジョージ・ベンソンで馴染みのある<Nature Boy>のほか、ビル・ウィザース<Ain't No Sunshine>やバリー・マニロウ<Copacabana>、ビリー・プレストンのオリジナルでジョー・コッカーでも知られる<You Are So Beautiful>、アース・ウインド&ファイアー<Fantasy>等など。ルイ・アームストロング<What A Wonderful World>では、サッチモ本人の声もチラリと。オープニング<Skinny Dip>のみオリジナルで、ハープ自身が「オリジナル曲には、弾いてて楽しいメロディーが無ければならない。"Skinny Dip"のように、少しやかましくても楽しくないとね」とコメントしている。
プロデュースもハーブ自身で、それを元カルデラのエディ・デル・バリオ、近年のデヴィッド・フォスターの参謀でもあるヨーカム・ヴァン・ダー・サーグ、セルジオ・メンデスのブレーンでもあるマイケル・シャピロらが分け合ってアレンジしている。奥様ラニ、やはりセルメンのスタッフであるビル・カントスの名前もアリで。
まぁ、スムーズ・ジャズというより、もう一歩イージー・リスニング寄りのポップ・インスト作だけれど、全曲馴染みのある楽曲なので、スーッと無理なく耳に入って芯が残る。まろやかなトランペットも、もはやシグネイチャーだしね。上手くてもみんな同じに聴こえて右から左へ抜けてしまうスムーズ・ジャズ勢に比べ、やはり一枚も二枚も役者が上だな。