これは待望 松岡直也&ウィシング@ライヴ・アット・モントルー1980 の映像版の登場だ。ライヴ・アルバムはすぐに2枚組で出て、当時から愛聴していたが、40年も経っての映像版お見えには、ちょっと意表を突かれた感じ。時間的余裕がないので、1〜2曲だけ拾い見するつもりが、グイグイと引き寄せられて、結局フルに90分超。あちゃ〜、やっちまったヨと思いつつ、心はシッカリ高揚している。
いつ頃からかは知らないが、モントルー・ジャズ・フェスはほぼすべてのライヴ・ステージをカメラに収めていて、これまでにも数多くの貴重なパフォーマンスを映像作品にしてリリースしてきた。もう随分前になるが、そのいくつかを日本で出していたメーカーの方と親しくしていた時期があって、このウィシングのライヴもリリース候補に挙がっていると知らされた。そして「何かリクエストがあったら言ってください」とも…。それから10年近くが経っただろうか…。
ウィシングの1980年モントルーの出演メンバーは以下の通り。
松岡直也 (Acoustic Piano, Fender Rhodes)
土方隆行 (Guitar)
高橋ゲタ夫 (Bass)
渡嘉敷祐一 (Drums)
ペッカー (Congas, Bongos, Surdo, Percussion)
マーティン・ウィルウェバー (Timbales, Percussion & MC)
武田和三 (Trumpet, Flugelhorn)
中沢健次 (Trumpet, Flugelhorn)
粉川忠範 (Trombone)
土岐英史 (Alto Saxophone, Soprano Saxophone)
清水靖晃 (Tenor Saxophone)
ゲスト:トゥーツ・シールマンス (Harmonica)、モンゴ・サンタマリア (Congas)
おそらくスケジュールの都合だろう、ウィシングのレギュラー・ドラマーだったはずの村上ポンタ秀一が不参加だったり、ギターがウィシング初お目見えの土方隆行だったりするが、5管を含む総勢11人の一丸となったビッグ・バンド・アンサンブルは凄まじい、のひと言。セットリストは、ウィシング全盛期とも言える『MAJORCA(マジョルカ)』『SON』からの楽曲を中心に、松岡とトゥーツ参加の企画作『KALEIDOSCOPE』からも。
何せ40年前の映像なので、カメラワークは定点数台とステージ上のハンディをスイッチングで切り替える程度。昨今のライヴ映像と比較したら、当然ショボさは残る。突然誰かに寄ったりして驚くこともあるが、直也さんや土方、渡嘉敷のプレイがよく見えて、そこはなかなか面白く。会場は多くのライヴ名作が生まれた伝説のカジノだが(モントルーは複数の会場を同時に回すスタイルのフェスの草分け)、確かホテルのボールルームのようなところで、ライヴ専用のライティングはなく、ステージ全体を照らす感じになる。当然ワンステージの一発録りで、当日リハーサルもなく、細かいミスやアンサンブルの乱れ、機材トラブルなどはあるのだが、ノリの良さと熱気で一気に押し切っちゃう感じ。アンコールのモンゴ・サンタマリアのゲスト参加は、ほとんどブッツケ本番だったのだろう。
ライヴ・アルバムで演奏内容は分かっていたとは言え、映像で見ると、マジで熱くなる。とりわけゲタ夫さんの個性的なベースは、この大所帯のアンサンブルを先導していくようで、改めて感心した。一番身体を動かしてノッているのも彼だしね。オーディンスのリアクションに直也さんの笑顔も満足そう。
今では熱帯ジャズ楽団があったり、もっと本格的にラテンしているグループもあるけれど、ウィシングはジャズ・フュージョンとラテンのミックス・バランスがちょうど良かった。阿川泰子、門あさ美、ペドロ&カプリシャス、そしてレコード大賞にも輝いた中森明菜<ミ・アモーレ>など、作編曲家/プロデューサーとしての直也さんワークスも忘れ難い。でもやっぱりサイコーなのは、このウィシングでの直也さん。今年で七回忌を迎えたけれど、改めてワン&オンリーの人だった。
ウィシングの1980年モントルーの出演メンバーは以下の通り。
松岡直也 (Acoustic Piano, Fender Rhodes)
土方隆行 (Guitar)
高橋ゲタ夫 (Bass)
渡嘉敷祐一 (Drums)
ペッカー (Congas, Bongos, Surdo, Percussion)
マーティン・ウィルウェバー (Timbales, Percussion & MC)
武田和三 (Trumpet, Flugelhorn)
中沢健次 (Trumpet, Flugelhorn)
粉川忠範 (Trombone)
土岐英史 (Alto Saxophone, Soprano Saxophone)
清水靖晃 (Tenor Saxophone)
ゲスト:トゥーツ・シールマンス (Harmonica)、モンゴ・サンタマリア (Congas)
おそらくスケジュールの都合だろう、ウィシングのレギュラー・ドラマーだったはずの村上ポンタ秀一が不参加だったり、ギターがウィシング初お目見えの土方隆行だったりするが、5管を含む総勢11人の一丸となったビッグ・バンド・アンサンブルは凄まじい、のひと言。セットリストは、ウィシング全盛期とも言える『MAJORCA(マジョルカ)』『SON』からの楽曲を中心に、松岡とトゥーツ参加の企画作『KALEIDOSCOPE』からも。
何せ40年前の映像なので、カメラワークは定点数台とステージ上のハンディをスイッチングで切り替える程度。昨今のライヴ映像と比較したら、当然ショボさは残る。突然誰かに寄ったりして驚くこともあるが、直也さんや土方、渡嘉敷のプレイがよく見えて、そこはなかなか面白く。会場は多くのライヴ名作が生まれた伝説のカジノだが(モントルーは複数の会場を同時に回すスタイルのフェスの草分け)、確かホテルのボールルームのようなところで、ライヴ専用のライティングはなく、ステージ全体を照らす感じになる。当然ワンステージの一発録りで、当日リハーサルもなく、細かいミスやアンサンブルの乱れ、機材トラブルなどはあるのだが、ノリの良さと熱気で一気に押し切っちゃう感じ。アンコールのモンゴ・サンタマリアのゲスト参加は、ほとんどブッツケ本番だったのだろう。
ライヴ・アルバムで演奏内容は分かっていたとは言え、映像で見ると、マジで熱くなる。とりわけゲタ夫さんの個性的なベースは、この大所帯のアンサンブルを先導していくようで、改めて感心した。一番身体を動かしてノッているのも彼だしね。オーディンスのリアクションに直也さんの笑顔も満足そう。
今では熱帯ジャズ楽団があったり、もっと本格的にラテンしているグループもあるけれど、ウィシングはジャズ・フュージョンとラテンのミックス・バランスがちょうど良かった。阿川泰子、門あさ美、ペドロ&カプリシャス、そしてレコード大賞にも輝いた中森明菜<ミ・アモーレ>など、作編曲家/プロデューサーとしての直也さんワークスも忘れ難い。でもやっぱりサイコーなのは、このウィシングでの直也さん。今年で七回忌を迎えたけれど、改めてワン&オンリーの人だった。
仮のお住まいから出られない状況だったと思います。
それよりマーティン・ウィルウェバー氏が、気になります。
当時のスタジオではポンタ氏と同じくらいに重用されていた
上手いドラマーでしたが、その後、お名前が見えなくなりました。
どーも近年は、地元神戸で
経営コンサルタントになっておられる様子です。