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ソロ・デビュー作1枚で北欧AORシーンのトップ・アクトに分け入ったフィンランド出身のキーボード奏者/サウンド・クリエイター、トミ・マルムの待望セカンド・アルバム降臨。
リード・ヴォーカルにビル・キャントス、マリリン・スコット、ランディ・グッドラム、
オーレ・ブールドに故ウォーレン・ウィービー他。演奏陣にも前作からの豪華L.A.ミュージシャンに加え、タイトル曲にはスティーヴ・ルカサーの名も。期待を微塵も裏切らない、
鉄壁のAORチューン満載。日本盤でしか聴けないボーナス/差替トラックも収録。


北欧フィンランドのAOR系ニュー・カマー、トミ・マルムの待望2ndアルバム『COMING HOME』がいよいよ。12月になって、ようやく国内盤リリース情報が解禁となった。10月にヨーロッパ盤のCD/ LPが発売になっていたので、待ちきれずにそちらをゲットされた方も少なくないはず。18年に国内リリースされた1st アルバム『WALKIN' ON AIR』は、それほどまでにイイ出来だった。それから約2年半。トミはまたココで、更なる進化形の自分をさらけ出している。「子供の頃にスティーリー・ダン『GAUCHO』を聴き過ぎて、完璧主義に導かれてしまった」というトミの、まさに本領発揮の一枚だ。

豪華演奏陣は、トミのキーボード/ギターのほか、地元ミュージシャンに加えて、ジョン・ロビンソン/ヴィニー・カリウタ/サイモン・フィリップス(ds)、ロビー・ブキャナン(kyd)、ティム・ピアース/ジェイムス・ハラー(g)、ジミー・ハスリップ/ニール・スチューベンハウス(b)、アレックス・アクーニャ/ルイス・コンテ(perc)、ブランドン・フィールズ/エリック・マリエンサル(sax)他…というワールド・クラスのラインナップ。更にオーレ・ブールドのバンドのベース奏者ラーズ・エリック・ダール、初参加組では何と、スティーヴ・ルカサーがタイトル曲<Coming Home>でギターを弾いているほか、ピーター・フリーステットも1曲参加している。

でもアルバムのキモは、選りすぐりのシンガーたちだ。ビル・キャントス、マリリン・スコット、ランディ・グッドラムに、北欧勢のオーレ・ブールード、フランク・オダール、アンドレアス・アレマンほか。原盤元 Costante & Sonante 主宰のギャビー・ラジャがライフワークとするウォーレン・ウィービーの音源探しは、マイケル・ハダッドというソングライターの曲でデモ・シンガーを務めた時のモノが採用された。それをウェンディ・モートンとのデュエット・ソングに仕立て、アルバムのハイライトにしている。そしてもうひとつの焦点が、バート・バカラックの未発表曲。トニオKと一緒に書いた楽曲なので、Costante & Sonanteから17年にリリースされたデモ音源集からのカヴァーかと思いきや、完全なる未発表曲で、今回新たにスコアが発見された楽曲をカヴァーしているそうだ。

こうした歌モノに加え、シピシピのテクニカルなハード・フュージョンにトライするのが、トミの真骨頂。実はこうした楽曲は簡単に書けてしまうそうで、<Free Fall>という曲の大部分は16〜7歳の頃に書き上げたという。10代の頃のトミは、パット・メセニーやウェザー・リポート、デイヴ・グルーシンにジョージ・デューク、そしてフランク・ザッパあたりに夢中で、図書館で写譜しては、ピアノの練習に明け暮れていたらしい。今回も作曲は簡単だったが、プレイヤーとしてのトミが思ったように演奏できず、苦労したという。

実際アルバムの中には、自分で自分のプレイを不採用にした箇所もあるとか。
「ある特定のタイプの演奏に対して、自分が相応しいプレイヤーではなかったと感じました。上手下手ではなく、その楽曲のスタイル、ムードにフィットした演奏ができるかどうか、ですね」
楽曲の完成度を高めるために、自らのプレイをも消去する。そのストイックなスタンスは、まさにスティーリー・ダンさながらだ。

日本盤リリースをヨーロッパ盤より3ヶ月遅れに設定したのは、Costante & Sonanteとトミの戦略。実際彼らは最初から日本リリースのプランを練っていて、日本用に2曲用意していた。加えてオープニング曲にストリングスを追加し、エキスパンデッド・ヴァージョンに再構成している。しかもサブスクではヨーロッパ仕様がアップされるそうなので、この3曲を聴くには日本盤CDをゲットする他なく、世界的にはかなり貴重なトラックとなりそう。美しいアートワークも見どころなので、これは是非フィジカルを手に取っていただきたい。発売は年明け1月20日。



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