レコード・デビュー30周年を記念しての、アナザー・サイド・ベスト。91年から2010年までの音源からコンパイル。一番ヒットしていたトイズ・ファクトリー時代の楽曲が、許諾下りずで使用できなかったそうだが、まぁ、それも裏ベストっぽくて良いんでないの? もしそこを聴きたい方は、鈴木桃子のベストとかを聴けばイイのだし…。タイトルの『ALL-TIME BOOTLEG』は、その桃子嬢の命名だそうだ。
リアルタイム的には、いわゆる渋谷系アーティストをほぼ完全にスルーしていたカナザワ。洋楽のネオアコ系も含め、演奏がナニで、あまり真剣に聴く気になれずにいた。だからコーザ・ノストラも当然の如くずっと敬遠したままで、コヤツらは DJユニットなの? それともバンドなの? ハッキリせいなんて。そりゃあアル・クーパー<Jolie>を引っ張り出したセンスには驚いたし、桃子嬢の小振りながらもパンチの効いたソウル・ヴォイスには揺さぶられた。でも本格的に聴き込むチャンス、糸口は見つからないまま…。結局サウンド云々より、彼らのグループとしての立ち位置・ポジションに対して、自分の中でどうも今イチ釈然としない感覚があったし、そんな一線を乗り越えて脳内をグリグリしてくれたら…、という期待も果たされなかった。
そんな状態でコレを手にしたから、言わばまるで裏口入学。でも深く考えずに聴けば、そりゃあ滅法キモチ良く。ギター・カッティングでサウンドを牽引していく<DON'T STOP THE MUSIC (single xersion)>とか、かなり気に入った。<Catch me>は2010年のCM曲で今回が初CD化。と同時に、野宮真貴がゲストで歌う<CHERRY/REDのルーレット>にも心が動いてしまうワケで、やっぱりシンガーのキャラ立ちって重要だな。それでも一番耳をそばだてられたのは、ランディ・ヴァンウォーマーのカヴァー<Just When I Needed You Most (NAKED mix)>だったりする。やっぱり自分にとっては、トラックメイカーとメロディメイカーの差は小さくないようで。
そんな状態でコレを手にしたから、言わばまるで裏口入学。でも深く考えずに聴けば、そりゃあ滅法キモチ良く。ギター・カッティングでサウンドを牽引していく<DON'T STOP THE MUSIC (single xersion)>とか、かなり気に入った。<Catch me>は2010年のCM曲で今回が初CD化。と同時に、野宮真貴がゲストで歌う<CHERRY/REDのルーレット>にも心が動いてしまうワケで、やっぱりシンガーのキャラ立ちって重要だな。それでも一番耳をそばだてられたのは、ランディ・ヴァンウォーマーのカヴァー<Just When I Needed You Most (NAKED mix)>だったりする。やっぱり自分にとっては、トラックメイカーとメロディメイカーの差は小さくないようで。