csny_deja vu

当然ながら我が家にも届いています、クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング『DEJA VU』の50周年記念盤。国内流通仕様盤は発売と同時に ほぼ即完だったようで。かくいう自分も、最初に予約オーダーしようとした時は、既に予定数終了。仕方なく「じゃあ輸入盤を買うか。でもそれだったらそんなに慌てなくても…」と思っていたら、国内流通仕様盤に追加が出たようで、当初の予定通りの購入となった。まとまった時間が取れないので、気晴らしだったり、ウォーキングしながらサブスクで、だったりと分けて聴いているが、現時点ではアナログ盤には辿り着かず…

今回のデラックス盤は4CD+アナログ重量盤の5枚組。CDはそれぞれ、オリジナル、デモ、アウトテイク、オルタネイトの楽曲集。オリジナルは最新リマスターで、それ以外の40曲のほとんどが未発表という貴重なボックスだ。

…とはいえ個人的には、こうしたフォーク・ロック系とは、ずーっと疎遠だった。ビートルズで洋楽に目覚めた後、自分はいきなりハード・ロックとプログレ方面に進んでしまった。しかも日本ではフォーク・トリオのGAROに近いイメージで語られ、ロックのニュアンスはあまり伝わらなかった。だからCSN / CSNY をチャンと聴いたのは、おそらく80代年になってから。なので自分の上の世代にみたいに、彼らに深い思い入れはない。CSNYとはいっても、実質はグループ名通りCSNにYが乗った形で、ニール・ヤングが全曲に参加してるワケじゃない、まとめ役はスティヴン・スティルスでソロ的楽曲もある、リズム隊のダラス・テイラー(ds)とグレッグ・リーヴス(b)が緩衝材として重要なポジションにいた、そんなコトが見えてきたのも、初めて聴いてからずいぶん後になってからだ。

それでもニールの<Helpless>はやっぱり名曲だし、グレアム・ナッシュ作<Teach Your Children>のカントリー・ポップな曲調とは裏腹の切迫感のあるメッセージ、そして最もバンド感のある<Woodstock>がジョニ・ミッチェルの提供曲だったりとか、印象に残る楽曲が多々。一番ホノボノしてそうなデヴィッド・クロスビーが、かなり迫力のある<Almost Cut My Hair>や異空間を紡いでいる<Deja Vu>を歌っているのも、最初は衝撃的だった。

ジョニといえば、当時グレアムと付き合っていたワケだが、その暮らしぶりをハッピー・ムードいっぱいに歌ったのが<Our House>。CD2の「デモ」にはその<Our House>が2ヴァージョンあって、ディスクのアタマとラストに置かれている。そのエピローグの方が、グレアム&ジョニのホームメイド・デモで、グレアムが演奏をトチって、ジョニがキャッキャッと甲高い声ではしゃぐシーンが記録されている。コーラスの美しさは言わずもがなだけど、それに加えてこの多幸感、ソンガー・ソングライター4人が一堂に会した時の緊張感、それがこのアルバムのキモかもな。

とりあえず、レコードコレクターズ7月号の『DEJA VU』特集を読みながら、時間を掛けて聴き込んでいきたい。