sandra de sa

気温が40℃に届こうかという危険な猛暑。つまりは、クーラー効かせた部屋で大人しく仕事してなさい、という思し召しかと素直に従っているが、還暦超えにして基礎疾患アリ、でも未だワクチン打てずでは、何れにせよ必要最低限の外出しかできない。実は今週末に1回目の接種予定だったが、予約した医療機関のスタッフに陽性者が出たとかで(ワクチン打ってるだろうに!)、しばらく休診になると連絡がきた。当然 接種も延期で、こりゃー2度目が打てるのは、下手すりゃ10月近くになりそう。こういう業界にいると、知り合いの音楽関係者とか付き合いのある会社にコロナ患者が出た、なんてコトは今までにもあった。でも身近感は全くナシ。ところがこの第5波襲来では、自分の生活圏の身近なところに陽性者が出始め、いよいよ迫ってきた感が。物心ついてからというもの、風邪は引いてもインフルンエンザに罹患したことがないので、自分は免疫力が高いのか?と思っているが、果たして何事もなく過ごせるか…。

さて、暑さには暑さを!ということで、今日はブラジル物。カナザワを “AORサムライ” と呼んだエヂ・モッタが、辺境モノのディスコ / AORチューン をコンパイルしたシリーズ『TOO SLOW TO DISCO BRASIL』にピックアップしていて知った、サンドラ・サー。その83年、3rdアルバム『VALE TUDO』が、CD/Vinylで復刻された。80年の 1st『Demonio Colorido』、82年の 2nd『Sandra Sa』でブラジリアンを代表するソウル・ディーヴァになった、と資料にあるが、手元にあるブラジル系ディスク・ガイドには記載がないようで…。既に10数枚のアルバムを出していて、現在はサンドラ・ヂ・サーを名乗る。ボックス・セットもあったりするから、結構高い評価を得ているのだろうが、日本ではほとんどリリースが無いみたいで、ブラジル門外漢の自分には、今イチどういうポジションにいる女性シンガーなのか、それ以上詳しくは掴めない。

クレジットを確認しても、そうそう知っている名はないが、それでもジュニア・メンデスが曲を書いていたり、ブラジリアン・ソウルのゴッドファーザーとされるティム・マイアが参加していたり。マイアはエヂ・モッタの叔父さんでもあるから、きっと彼には近しい存在のアルバムだったのだろう。

そのサウンドは、83年という年代そのままの、アーバン・メロウ〜ブラジリアン・ディスコ〜AORスタイル。曲によって角松だったり杏里だったり、シェリル・リンだったりパトリース・ラッシェンだったり。歌はあんまし上手くはないが、歌声はちょっとチャカ・カーン似かな? <Candura>とか<Pela Cidade>とか既視感ならぬ既聴感ビシバシで、思わずニヤニヤしてしまう。その分、ヴォーカルがポルトガル語なのを除けば、ブラジル音楽を聴いている感は薄い。とはいえこの80'sフレイヴァーには、やっぱり耳が反応してしまうな。